このトンボはアキアカネ、いわゆる「赤とんぼ」の仲間です。
でもあんまり赤くないし、秋なんてまだまだ先ですよね。
実はこのアキアカネ、6月頃に平地で羽化し、
夏の暑い間は奥日光のような標高の高い涼しい場所で過ごします。
そして秋に真っ赤に成熟して、また平地へと飛んでいきます。
平地ではまさに名前の通りという訳です。
さて、このアキアカネに交じってこんなトンボもいました。
羽の先の黒い模様が特徴のノシメトンボ。
地方によってはクルマトンボなんて呼んでいるかもしれません。
このトンボは全体に黄色と黒で、成熟しても色はほとんどこのまんま。
ところが、このトンボも「赤とんぼ」の仲間なんです。
アキアカネ、ナツアカネなどの赤とんぼの仲間(=アカネ属)は日本に約20種類、そのほとんどは体が赤くなるのですが、なかにはこのノシメトンボのように赤くならない種類もいるんです。
だんだん赤くなる赤とんぼ、赤くならない赤とんぼ、
一口に「赤とんぼ」といってもなかなか奥が深いんですね。(しょ)