雪の中、夢中になってツルの皮を食べるサル
皆さん、このサルをどう思うでしょう
たくましい?それとも可哀そう?
奥日光の入り口、いろは坂や華厳滝のまわりにすむサルは、買い物袋をひったくったり、土産物を盗んでいくなど悪名高い存在
でも、何故そうなったのかを調べていくと、人間の方に非があることがわかります
原因の一つが餌やりです
「可愛いから」「お腹を空かせて可哀そう」「人に似てて親しみがある」など理由は様々ですが、いずれもサルの事情ではなく人間の思い込みによるもの
最初の写真でもわかりますが、エサの乏しい時期でもサルなりに食べ物を探し当てます
人間からすれば寒くて辛そうに思えますが、自然の中に生きる野生動物には、それが当たり前のことなのです
といっても、野生動物だって楽がしたい!
おいしい物が食べたい!!
なので、おいしくて栄養ばっちりの人間の食べ物に飛びつくという訳です
人慣れしたサルは、もっとエサをもらおうと人間に近寄ります
車をのぞきこむ
その結果、エサを奪おうと人を襲ったり、サルが車にひかれたりと、お互いにとって不幸なことがおきるのです
残念ですが、人間が考える良いことが、野生のサルにとって良いことではありません
動物を大切に思う気持ちはいいことですが、その思いだけでは自然のルールと野生動物を守ることにはつながりません
そういう大事なことがわからなくなるほど、現代の人間は自然のつながりから外れてしまったのかも
もし自然を大切に思うなら、人間のルールを当てはめるのでなく、自然のルールを学び、尊重し、野生動物は遠くから見守ってほしいです
観光の方が増える春休みを前に、お願いでした (も)