日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2011.09.26
様々な自然の見方

日光自然博物館では、本日から4日間、宇都宮大学

森林科学科のインターンシップ(後半)を受け入れています。

本日は、研修の一環として、5名のうち3名に自然情報の発信を

してもらいます。

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宇都宮大学農学部森林科学科3年の礒辺です。

今日は自然情報収集に小田代原に行ってきました

普段は湿原が広がっていますが、現在は4年ぶりに

水がはっていて湖のようになっています。

その中でもっとも印象に残っているのは、

「シラカバ(シラカンバ)の貴婦人」です

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シラカバという樹皮の白い木が一本だけたっていて、

湖面にうつる姿がとてもきれいです。

このシラカバは周りが緑で囲まれている中で、

一本だけ真っ白で異彩を放っています。

この光景には思わず見とれてしまい、

まるで美しい女性が水辺でたたずんでいるかのようでした。

小田代原に水がたまるのはなかなかないということなので、

この機会にぜひ足を運んでください。

また、この風景を見るときには、「シラカバの貴婦人」だけに

注目するのではなく湖面にうつる山や湿原の植物が紅葉する

「草紅葉」という風景にも注目してもらいたいです。____________________________________________

同じく森林科学科3年高橋です。

今日は西ノ湖に自然情報収集に行ってきました。

私が印象に残ったものは、西ノ湖から戻る道中に見つけた

キツネの糞です。

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糞を調べてみると、木の実や虫の体の一部

などが出てきました。さらに、その糞を食べる

オオセンチコガネもいました。

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街中で糞を見つけても汚いもので片付けられてしまいますが、

自然の中では意味を持ちます。

その地域に生息しているという証であり、

自然の中で養分が循環しているという証であり、

樹木の種子散布様式の1つでもあることを

実際に見つけ、実感することができました。

私はこの糞に、大自然の中のサイクルを想像し、

壮大なものを感じました。

是非、こんなことを考えながら自然を歩いてみてください。

見るものすべてに背景があります

背景を考えながら自然を観察してみると、

また1つ楽しくなると思います。_____________________________________________

同じく森林科学科3年廣岡です。

今日は自然情報収集に千手ケ原と小田代原に行ってきました。

奥日光の森の中をあるいていると、たまにシカなどの動物たちを

目撃することがあります。

本日は、運よく千手ケ原でシカたちに遭遇しました。

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なんとその時、家族でお食事の最中だったのです。

親ジカが子ジカたちを見守る姿は微笑ましく、

他にもリラックスしすぎた愛きょうのある姿も見ることができました(笑)。

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道路のすぐ近くだったので、シカたちを見ることができた方は

他にもいられたのではないでしょうか?

次に小田代原に向かうと、そこにはササに隠れてネズミの群れが

いました。こちらもお食事中で、耳を澄ましてみるとネズミが

ササをかじる音が、ジッ・ジジッと聞こえてきました。

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目で見るだけでなく、耳で聞いたりもして、

奥日光の豊かな自然を楽しんでいってはいかがでしょうか?