日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2013.04.12
新・山の上からこんにちは vol.002

こんにちは日光自然博物館です。

 

奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

 

■本日の奥日光の状況 気温 0℃(博物館9:00)

 

ようやく奥日光にも、春の訪れが近づいてきました。今回は湯ノ湖、と湯滝へ行ってきました。

まず、湯ノ湖のまわりの山々は

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雪に覆われていて冬山状態です。
湯ノ湖を一周する遊歩道も残雪による通行止めが続いています。

そして、湯ノ湖の様子ですが

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冬の間、湖面の4分の3を覆っていた氷はすっかり溶けています。
水はとても透き通っていてきれいです。
また、道路には雪はありませんので安全にたどり着くことができます。
 

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国道からでも充分に雪山の銀色と湖面の水色のコントラストを楽しんでいただけます。

人影もまばらなので、静かな湖を満喫するなら絶好の時期です。

そして、湯滝周辺です。

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こちらも2~3か所残雪が残っていますが、通行は可能です。防水性のある靴を履いていったほうが良いでしょう。

ところで

湯滝から戦場ヶ原に向かう遊歩道でこんなマングローブのような根の木が気になっている方も多いのでは

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実は、奥日光地域では林床がササに覆われている場所が多く、地面に日向が出来難い地域です。

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ササの上に木が倒れると日向ができます。

倒木はやがて何十年という月日をかけて腐ってゆきます

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腐った倒木から栄養をもらって新しい木の芽が育ちます。

この芽が成長して大きな木になる頃倒木は腐りきって根に空洞ができます。

すると

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こんな「たこ足のような木」ができます。

森の中にムダなものはありません。

枯れ木もとても重要な役割を果たしています。

森の中を歩くときは枯れ木など何気ない風景にも注目していただきたいと思います。

■イベント情報

 

『戦場ヶ原カエルウォーク』平成25年5月3日~5日

 

アズマヒキガエルの産卵をはじめとしたさまざまな 春を楽しんじゃおう!

 

■企画展情報

 

『奥日光の風景写真展』平成25年4月3日~6月30日

 

奥日光の自然の魅力を巨大写真でご紹介!

 

■その他お知らせ

 

冬期閉館となっていた赤沼自然情報センターの開館、及び小田代原・千手ヶ浜行き低公害バスの運行開始は4月26日(金)からです。どうぞご利用ください。

 

詳しくは日光自然博物館ホームページをご覧ください。