こんにちは、日光自然博物館です
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしてゆきます
■本日の奥日光の状況 気温 14℃(博物館8:30現在)
今回は、赤沼から戦場ヶ原を歩いてきました。
最近の奥日光は、曇り空や雨空が続いています。
この日も、曇り空の下、歩きだしました。
それでも、たくさんの人たちが戦場ヶ原を歩いていました。
戦場ヶ原の湯川沿いには、最近また新しく様々なお花が顔を出し始めました。
こちらはカンボク
ツルアジサイやイワガラミの花に似ていますが、葉が3つに分かれているのが特徴です。
緑いっぱいのこの時期、真っ白な花はよく目につきます。
そして、足元に覗く小さな花。
ハクサンフウロ
とても小さな花ですが、ピンク色が際立ち、とても可愛らしく咲いていました。
猫じゃらしのような、イブキトラノオ
こちらはまだつぼみで、これから開花しそうです。
花を見つけましたら、是非ニオイを嗅いでみてください。
どんなニオイでしょう…
そして、この時期気になるワタスゲですが…
ぽつぽつと見られますが、もう終わりといったところでしょうか。
雨に打たれて、すこし哀しげです。
レンゲツツジも、もう終わりに近づいています。
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場所は変わって、戦場ヶ原の北側まで歩いてみると…
こちらにも綿毛を発見しました。
ワタスゲの仲間、サギスゲ
ワタスゲのような大きな綿毛ではありませんが、一株に2~5個の綿毛をつけます。
小さな綿毛が散らされたような、可愛らしい姿をしています。
サギスゲの綿毛は、これから増えていくようです。
そして、さらに地面の方をよく観察してみると…
おわかりいただけるでしょうか。
淡いピンク色の花をつけたツルコケモモ。
よく見ないと発見できなさそうですが、湿原の中、可愛らしく咲いています。
このように誰もいない戦場ヶ原の北側で、植物に夢中になっていると、カラコロと音がしました。
姿は発見できませんでしたが、モリアオガエルがいるようです。
雨の中、しーんと静まった戦場ヶ原に鳴き声が響き渡ります。
そんな中、ヨシ(アシ)の上には…
ノビタキ(雌雄)の姿も。
雨の中の生物は、いきいきとした姿を見せてくれました。
大きく目立たないものもありますが、よく観察することで発見できるものもあります。
自然の中を歩く際は、そういったところにも是非注目していただきたいと思います。
(こ)
■イベント情報
『奥日光いきものつながり調査会season3②~夏!湯川で「楽しむ×守る」でいきものつながり!!』 平成25年7月7日(日)
暑い夏。涼しい湯川沿いで、いろんないきものを探そう!さらには外来種の除去作業で「奥日光の在来種」を守っちゃうのだ!
■企画展情報
『奥日光の風景写真展』 平成25年6月30日(日)まで
奥日光の自然の魅力を巨大写真でご紹介!
『《花遊びの会》植物画展』 平成25年7月2日(火)~7月30日(火)
色鮮やかな植物画を多数展示!