日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2013.07.12
新・山の上からこんにちは vol.15

こんにちは、日光自然博物館です
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の状況 気温22℃(博物館8:30現在)

今回は、湯ノ湖を一周する遊歩道を歩いてきました。

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緑の山々と青い空に浮かぶ白い雲、そして湯ノ湖!夏ですねぇ~!

遊歩道からは、様々な方向から見た湯ノ湖が楽しめます。
また、湯ノ湖の西側の木々の間から見える湯ノ湖の水面も、とても涼しげな雰囲気です。

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湯ノ湖の西側、木々の中を歩くのは、気持ちがいいです。
上を見上げれば、木の葉が光に透けて輝いています。

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さらに、岩の間や斜面に張る木の根っこと土の隙間を覗くと、暑さも忘れるようなものが見つかるかもしれません。

それは・・・ヒカリゴケです!

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実際は、苔が光を出しているのではなく、外からの光を受けて光ります。暗闇の中でぼうっと光る蛍光黄緑の光は、とても幻想的で、あらためて自然の不思議を感じました。

いろいろなお花も咲いていました。例えば、

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長い雄しべが華やかなコメツツジです。

それから、もう花の終わったいろいろな植物の実も見つかりました。
例えば、もう花の終わったタカネザクラには、

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かわいい黒いさくらんぼがなっていました。

そして今回、実のようだけど実じゃないものを見つけました!
こんなものです。
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ニシキウツギの葉っぱがついているはずのところに、茶色がかった緑色のボールのようなものがくっついています。それからオノエヤナギの葉っぱの裏には、こんなものも・・・

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これらの正体は、虫こぶのようです。
虫こぶは、虫たちが産卵したり食べたりすることによる刺激で、植物が異常成長してできる、不思議な実のようなものです。
植物がこんなに本来とは違った姿になるのは、とても不思議に思いました。
みなさんも、木陰で涼みながら、ぜひいろいろな虫こぶも探してみてください。

夏の湯ノ湖畔、自然の不思議に出会うことができますよ!(み)

■イベント情報

『親子で夏の滝探検2013』 平成25年7月27日(土)

霧降隠れ三滝めぐりを通して、川の自然に親しんでみませんか!

■企画展情報

『《花遊びの会》植物画展』 平成25年7月1日(月)~8月4日(日)

色鮮やかな植物画を多数展示!