国道から光徳まで続く遊歩道の周辺では、シカやクマなどの動物によって、たくさんの木で樹皮が剥がされています。
そんな痕をよく観察すると、今の時期、こんな光景が見られるかも。
オナガキバチ(キバチ科)
木の内部に産卵するハチたちです。
これらのハチは、産卵管がとてもなが~く発達しています。
あまりに長すぎて、スズメバチやミツバチの毒針ように、人を刺すことはできませんのでご安心を。
(もともとハチの針は産卵管が変形したもので、メスにしかありません)
オナガキバチの幼虫は木を食べて育ち、オナガバチは木の中に潜む他の昆虫(カミキリムシやキバチなどの幼虫)に寄生します。
しかしこの産卵、実は文字通り“命がけ”。
皮を剥がされて間もない木は、たくさんの樹液(ヤニ)を出します。
このベタベタにうっかり捉まってしまうと・・・
このように、産卵管が抜けなくなって、死んでしまうこともあります。
また、途中で脚を滑らせて“宙ぶらりん”になると、もはや脱出不能。
なれの果て(腹部のみ)・・・
もし、運よく産卵を見かけたら、そっと彼女たちを応援してやってください。
ガンバレ、かーちゃん!
(T-村)