こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の状況 19 ℃（博物館 9:00 現在）

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　今回は霧雨に煙る歌ヶ浜へ。
はらはらと顔に当たる水滴がとても気持ち良いのですが、辺りはなんだかひっそりとして生き物の気配がありません。うーむ、さびしい

・・・・・・でも

「僕はここだよ」

「早く雨やまないかな」

　いました、いました。葉を傘にしたり、花穂で雨宿りをしている虫たちが。息を潜めているだけでちゃんと近くにいるんですね。

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　そして今回、歌ヶ浜に来たのはとある甘い香りのする葉を探すため。その名はカツラ。しかしそれ以上は調べずに、自分の鼻だけを頼りにカツラの樹を探すことに。

　方法はその場で目に入った樹の葉や幹を片っ端から嗅いでいく「しらみつぶし作戦」。効率は非常に悪いですが、その分いろんなものの匂いを嗅げて楽しいものでした。ただかなり怪しい人に見えるというリスクもありますが。

ともあれ、私はやっとひときわ強く香る葉に行き当たりました。大きさは５ｃｍほど、太ったハートのような形の葉、深みのある独特な甘い香り、「絶対これだ！」と確信しました。

　しかし不思議なことに、見つけたカツラの葉は落ち葉だけが強い香りを放っていて、枝にたくさん付いている青々とした葉は揉んだりしても全く香りがしなかったのです。

しかも、同じ落ち葉でも鮮やかな黄色のものより、ほぼ茶色くなったものの方がより強い香りがしたのです。これは面白い！

　なぜこのような差があるのかは私自身わかりませんが、知識はなくとも五感を使って新しい発見ができてとても新鮮な気持ちになれました。

歌ヶ浜に立っていたカツラの樹にはたくさんの葉が付いており、これが全部落葉したら辺りはどんな香りになるんだろう、と考えただけでわくわくします。

　そうそう、雨の日の楽しみといえばこんなものも見られるところ。ビューティホー！雨の日だと外に出るのが億劫になりがちですが、その時々の自然の表情を見にカッパを着て出かけてみましょう！

「・・・やんだかな？」

（あき）

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■企画展情報

『奥日光の動物展』
　平成25年8月8日（木）～9月29日（日）

奥日光に暮らしている動物たちの貴重な剥製やなめし皮、頭骨などを展示しています。普段なかなか会えない野生の動物たちを近くでじっくり見る事が出来ます。また、実際に展示されている動物の毛皮を触る事が出来るコーナーもあります。

詳しくは日光自然博物館０２８８－５５－０８８０までお問い合わせください。