日光自然博物館では毎秋、宇都宮大学のインターンシップの受け入れを行っています。
今年も2班目の8名の学生さんがやってきていますが、本日は情報収集・発信の研修として赤沼周辺を歩きました。当記事はその研修の一環として作成・公開するものです。
以下は 8名の学生さんによるレポートです。
赤沼の道路沿いにてノビタキのメスを見つけました。
だんだんと涼しくなり秋を感じるこの頃ですが、実はノビタキは夏鳥です。八月に戦場ヶ原を訪れた当時と比べてやはりノビタキの数も心なしか既に減っているような気がします。これからもっと寒くなる気候に合わせて、このノビタキも日光から温暖な場所へ渡っていくことを思うと、日光の夏の終わりを感じると共に大変厳しい環境になる日光の冬を越えていく他の動物たちの過酷な生活が目に浮かんできますね。(比留間)
台風一過、日光は昨日に引き続き天候に恵まれ、雲ひとつない青空が広がっています。赤沼周辺では、男体山を背景に色づき始めたホザキシモツケを見ることができます。
このような景色は草紅葉と呼ばれ、日光の初秋の名物となっています。皆様もぜひ、日光まで足を伸ばして草紅葉を楽しんでいってください♪(松木)
戦場ヶ原を見渡せる国道120号線沿いを歩いていると、目の前に広がる戦場ヶ原や遠くに高くそびえる男体山や太郎山などが目に入ってきますが、視線を下に移してみるとかわいい花を見つける事が出来ます。
この花はゲンノショウコといいます。この花は下痢止めとして昔から利用されてきました。しかし、国立公園に指定されているため、摘むのは遠慮しましょう!(大極)
秋といえば赤トンボですよね!このトンボはアキアカネという名前です。
9月も後半に入り、人里にもトンボがたくさん見られるようになってきたことと思います。実は、田んぼなどで羽化したトンボは夏の暑い時期には日光で過ごし、秋に涼しくなるとまた里へ降りてくるんです。このアキアカネもそろそろ山を降りて皆さんのもとへ飛んでいくかもしれません!
草紅葉を背景にアキアカネを見るのも秋らしくていいですね。アキだけに・・・(佐原)
実りの秋とも言われますが、日光でも見られるこの可愛らしいピンクの実は何でしょうか。
これはマユミという木の実で、枝から垂れ下がるようになる鈴のような形が特徴的です。秋が深まると実が割れて、中から赤い種が顔を出す様子はとても綺麗です。秋の日光では紅葉だけではなく、このマユミを始め、ズミやカンボクなどさまざまな実りを見る事ができるので探してみてください!(田中)
青い空と緑の葉に映える赤い実。こちらはカンボクです。5~7月には白い綺麗な花を咲かせますが、この時期には美味しそうな赤い実をつけます。しかし、カンボクの実は見た目と違い美味しくないそうです!鳥達も食べずに、冬まで残ってしまうほど。みなさんも食べるのは遠慮した方が良さそうです!(伊藤)
赤沼自然情報センターから小田代原へと向かう道の途中、黄色い花を見つけました。この花の名前はカセンソウです。カセンソウは8月に多く咲く花ですがこの花は涼しくなり始めたこの季節まで頑張って咲いていました。綿毛の種をつけており、また来年次の世代のカセンソウが咲き誇るのを楽しみにしています。(水野)
道端にちょこんとゴマナが咲いていました。8月に花をたくさん咲かせますが、まだ生き残っているゴマナがいました!シロヨメナという花とよく似ていますが、ゴマナは葉の長さが2~3倍ぐらい大きいのです。他の種類の花も見つけるのが難しくなってきました。もう秋は始まってるんですね。(久米)
以上、宇都宮大学インターシップ生からのお便りでしたー!