こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■本日の奥日光の気温14 ℃(博物館 9:00 現在)
今回は、西ノ湖へ行ってきました。
今年は水量が少なく淋しげな西ノ湖でしたが、先日の台風による変化はあるのでしょうか。
西ノ湖入り口から歩いて行くと…
強い風により、道の上には木々の枝や葉が落ちていました。
まだ、ぬかるみが残る歩道にはシカの足跡が残っていたり、
まだ青いドングリが、たくさん落ちていました。
1つずつ拾って歩きたくなるような、落し物がいっぱいの楽しい道のりです。
そして、西ノ湖に到着すると…
水量は満水で、水は茶色く濁っていました。
普段の穏やかで美しい、緑色の西ノ湖からは想像がつきません。
そんな中でも、
倒れ、湖水に浸かったズミにも赤い実がなり、自然のたくましさを感じます。
湖畔にまで水が入り、こちらにも水深20~30cmの小さな湖ができていました。
現在は濁った湖水ですが、この水が落ち着く頃には緑色の美しい湖を見ることができるのでしょうか。
大きく広がる水面に紅葉が映る西ノ湖、そんな姿を想像すると楽しみでわくわくしてきます。
私にとって衝撃的な姿だった西ノ湖に続きまして、小田代原にも行ってみました。
一昨年、小田代原には台風よる大雨でたくさんの水がたまりました。
そんな姿を“幻の小田代湖”と呼ぶ人も多いようです。
そして、今回の台風でも小さな小田代湖ができていました。
草紅葉も色づきを増す小田代原に現れた小さな湖。こちらでも今しか見ることのできない景色が広がっています。
私たちにとって台風は、たくさんの被害につながることもあれば、このように美しい姿を生むこともあります。
残酷さと美しさをあわせ持つ自然のありのままの姿を、これからも自分の目で見ていきたいなと思える1日でした。
※戦場ヶ原周辺コースでは、足元にぬかるみや枝が落ちていたり、かかり木がみられる箇所もありますので、歩かれる際は十分にお気を付け下さい。(こ)
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■企画展情報
『奥日光の動物展』 平成25年8月8日(木)~9月29日(日)
奥日光に暮らしている動物たちの剥製やなめし皮、頭骨などを展示しています。
実際に、ツキノワグマなどの毛皮に触れることのできる展示もあります。
今月29日までの開催となります。どうぞお早めに、ご来館下さい。