日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2013.09.27
新・山の上からこんにちは vol.26

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の気温  10 ℃(博物館 9:00 現在)

光徳周辺を歩いてきました!
この時期になると気になるのが紅葉ですが、光徳周辺は一部の木々が色づき始めたところです。見頃は来月になると思います。

そこで今回は、木の実などの『秋の実り』を探しに出発しました。

さっそく歩き始めると・・・

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ドングリを発見!

よく見ようと近づいてみると、こんなものが!

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シカの足跡です。

ちなみに、足跡が重なっているのは、前足のついた後に後ろ足がつくからなのです。

足跡探しに夢中になって歩いていると・・・

光徳沼の冷たい水の中からぴょこんと可愛らしい花が!

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バイカモの花です。
花の時期としては終わり頃になりますが、頑張って咲いています。

ここで本題の『秋の実り』を見つけなくては!と我に返り、周りを見渡してみました。
すると・・・あちこちに実がいっぱい!

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鮮やかな赤い色が目を引き付けるカンボク

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まだ緑色ですが、熟すと黄色の実が割れるツルウメモドキ

そして、秋といったらこれ!
大きな葉っぱに隠れてこんな実を発見しました。

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ヤマブドウです!

本来は野生の動物たちの大切な食糧なので良くないのですが、せっかく出会った秋の実り。一粒だけ味見させてもらいました。

味は・・・というと、『酸っぱい!!!
普段、栽培されているブドウに慣れている私にとってはかなり酸っぱく感じました。
それでも、サルやテンなどの動物たちにとっては最高のごちそうになるはずです。

ところで、食べられたブドウは遠い所まで運ばれて、フンと共に新しい場所へ排出されます。
まるで移動することのできない植物が遠くに行くために動物を利用しているようなものです。

たった一粒のブドウから植物のたくましさを実感した一日でした。

ぜひ皆さんも、植物がいっぱいの奥日光で新たな発見をしてみませんか!(玉)

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■企画展情報

『奥日光の動物展』 平成25年8月8日(木)~9月29日(日)

奥日光に暮らしている動物たちの剥製やなめし皮、頭骨などを展示しています。
実際に、ツキノワグマなどの毛皮に触れることのできる展示もあります。
今月29日までの開催となります。どうぞお早めに、ご来館下さい。