こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■本日の奥日光の気温 9℃(博物館 9:00 現在)
博物館からは日光連山を望むと上には雪が積もっていたり、今月14日には戦場ヶ原で初氷が観測され、早くも冬の訪れを感じずにいられない今日この頃です。
しかし今は秋!! という事ですので先週の「新・山の上からこんにちは」引き続き、紅葉状況をお伝えしたいと思います。
今回は、これから見頃になっていくであろう歌ヶ浜駐車場から、イタリア大使館より少し進んだ所にある狸窪という所まで足を運んできました。
さて、紅葉の進み具合と言いますと・・・
少しずつ色づき始めましたが
赤く紅葉したハウチワカエデを見られるのはもう少し先になりそうです。
木1本ごとに注目してみると、種類によっては見頃になっている物も沢山ありました。
中禅寺湖の紅葉と言えば八丁出島が有名です。今の状況はこのような感じです。
赤や黄色が徐々に入ってきています。八丁出島は今週末に見頃に入っていくのかなぁと、いった状態です。
新しい紅葉情報は随時「奥日光紅葉アルバム2013」で掲載していますので是非ご覧になってみてください。
そして紅葉情報はここまでです。今回は紅葉の他に、楽しみにしていた物がもう1つあります。
それは「落し物探し」です!当日は台風26号が過ぎた後でした。強い風が吹く事で普段高い位置ある物が下に落ちます。普段なかなか気付かないものに出会えるチャンスなのです。
今回も色んな物が落ちていましたが、この時期は木の実や種が沢山ありました。
ミヤママタタビ
ヤマブドウ
因みに小さく黒っぽい方は、アブラムシの?虫こぶ?だそうです。
それぞれに、色や形に個性があって私たちを楽しませてくれます。
しかし、私たちが鑑賞を楽しんでいる間、動物たちはせっせと木の実や種探しに勤しんでいます。秋の間に沢山の栄養溜めこまなければ、厳しい冬を乗り越えることは出来ません。葉や木の芽などと比べると栄養価が高い為、これらが重要な食料となっています。
帰り際にシカのラッティングコールという繁殖期特有の声が聞こえてきました。夕方に響く切なげな彼らの声も、自分の子孫を残す為という事を知ると力強く感じました。
秋というと物静かでどこか淋しげがイメージがありましたが、色んな生き物が冬支度の為や仲間を増やす為に必死で生活している事を改めて知りました。散策の際はそんな生き物達の命の躍動にも目を向けていただきたいです。
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■イベント情報
『秋の紅葉見さんぽ』 10月19・26日(土) 各日2回
定員20名(先着順) 参加費:300円
紅葉真っ盛りの中禅寺湖畔から華厳滝まで、ガイドと一緒に日光の秋を楽しみませんか?
ご参加お待ちいたしております!
『奥日光いきものつながり調査会』 11月17日(日) 定員50名程度(先着順)
参加費:無料(別途で低公害バス料金、大人300円 小人150円がかかります)
草紅葉、紅葉の終わった晩秋の小田代原の良さを感じよう!
様々な生きものとの出会いを通して自然を見る楽しさを知ろう!
■企画展情報
『あいらぶ写真展』 平成25年10月1日(火)~11月29日(金)
日光の自然から日常の風景まで、写真を愛する写真家達が腕によりをかけた素敵な写真がいっぱいです。ぜひ見にいらっしゃってください。