日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2013.11.22
新・山の上からこんにちは vol.34

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の気温3℃(博物館 8:00)

今回は、湯ノ湖をぐるりと歩きました。

湯ノ湖と言えば、やはり紅葉が有名(私が前回歩いた時は、こんな感じ)。
しかし、多くの鳥たちが見られることから、ラムサール条約(=特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されている場所でもあります。

今の時期、湖面にはヒドリガモやキンクロハジロ、オオバンなど、たくさんの冬鳥たちが浮いています。
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コロっとした鳥たちが並ぶ様子は遠目にもかわいいのですが、双眼鏡をのぞくと、一羽一羽の動きが見えてきます。
羽づくろいをしたり、小競り合ったり、暖かい羽毛に顔を突っ込んでいたり・・・

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「うぅ・・・寒い」
まるで布団を被っている様で、何だか親近感が湧いてしまいます。

また湖畔に目を向けると、エナガやゴジュウカラの群れとともに、たくさんの木の実も見つかりました。
紅葉の時期には気付きませんでしたが、目の覚めるように鮮やかな色をしたツルウメモドキをはじめ、ズミやキハダ、リョウブ、ノリウツギなど、こんなにもたくさんの実が隠れていたことには驚きです。

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(ツルウメモドキ)

これらの実が鳥たちのエサとなり、また植物も鳥に種を運んでもらうことで、お互いが支え合い奥日光の自然を作り上げているのです。
葉が落ち、冬本番になる前の、まさに今の時期が観察のチャンスです。

さて、間もなく散策終了、というところで、突然粉雪が舞いました。
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(上手く撮れず、残念・・・)

頭上は晴れていたのですが、どうやら山の方から吹き下ろす強い風が運んできたようです。
涙が出てしまうほど冷たい風でしたが、太陽を浴びて輝く様は、とても美しいものでした。

今には今だけの美しい自然があります。
紅葉の時期にも負けないくらい、皆さんにおススメしたい散策でした。

(T-村)

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■イベント情報

『オオワシ、オジロワシをさがそう!~中禅寺湖畔ボートハウス編~』

日時:12月15日(土)
定員:先着20名(予約順)
参加費:大人1000円 中学生以下500円

初心者大歓迎の自然観察イベント!
オオワシ・オジロワシをはじめとした、中禅寺湖の野鳥を観察してみませんか!?
お申込みは12月14日の16時までに、お電話(0288-55-0880)にてお願いします。

 
■企画展情報

『あいらぶ写真展』 ~11月29日(金)
日光を始め、日本各地の美しい写真がいっぱいです。
いよいよラスト1週間、ぜひご覧ください!

『地域の記憶展』 12月1日(日)~
奥日光地域の隠れた歴史にスポットを当てた内容を予定しています。
改めてご案内しますので、乞うご期待!