日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2013.11.29
新・山の上からこんにちは vol.35

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■本日の奥日光の気温1℃(博物館 9:00)

今回は雪が積もってしまう前に、湯元~切込・刈込湖~光徳を歩いてきました。

中禅寺湖から湯元は標高差は約200M。やはり博物館周辺と比べても、とても寒いです。

上を見上げれば氷柱があり、足元を見るとぬかるみで出来たシカの足跡がそのまま凍ってしまっていました。

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そして、夏は自然のクーラーになっていた、風穴の冷たい風も今回手を添えてみると暖かく感じました。

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外の気温の方がずっと寒いという事が肌で感じる事が出来ました。

これだけ寒いとやはり気になるのは歩道状況です。どうなっていたかと言いますと・・・

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一部の道は雪解け見ずが凍ってしまっていました。

特に小峠~切込湖の階段と涸沼~山王林道の区間は注意が必要です。(上の写真参照)

しかし、頑張って歩いた先に、待っているのは、切込湖・刈込湖や涸沼の素晴らしい風景

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前回訪れた時とは雰囲気が変わり哀愁を感じる景色です。葉が落ちて寂しくも感じられますが、フカフカした落葉や、風に揺られたササの音が何とも心地良く、ゆっくりとした時間が流れていました。

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また、落葉樹の葉が落ちたことで、常緑樹葉の色が目立ちます。特に、今回歩いたコースは奥日光の中でも常緑樹の種類が多い場所です。

日光の常緑樹の代表として、まず"スギ"を思いつく方もいらっしゃるかもしれませんが、標高の高い奥日光ではスギがありません。その代わりに、

ウラジロモミや

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トウヒ

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アスナロなどがあります。

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今まで"常緑樹”というくくりでしか、見ていませんでしたが葉や樹皮をよく見ると、形や色などそれぞれに個性がある事を知り1本1本に愛着がわきました。

また、寒くても、強い風が吹いても、青々とした葉をつけて空に向かって真っすぐ伸びる木は雄々しく、とても頼もしく感じました。

是非、色んな方に歩いていただきたいのですが、今回のコースは「ハイキング」と言うよりは「登山」になります。さらに、路面も凍結していてこれからは「冬山」になっていきます。歩く際は防寒対策等の準備をお忘れなくお願いします。歩き慣れていない方は経験者に同行してもらいましょう。安全第一で冬の奥日光を感じにいらしてください。(岩)

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■イベント情報

『オオワシ、オジロワシをさがそう!~中禅寺湖畔ボートハウス編~』

日時:12月15日(土)
定員:先着30名(予約順)
参加費:大人1000円 中学生以下500円

初心者大歓迎の自然観察イベント!
オオワシ・オジロワシをはじめとした、中禅寺湖の野鳥を観察してみませんか!?
お申込みは12月14日の16時までに、お電話(0288-55-0880)にてお願いします。

 
■企画展情報

『地域の記憶展』 12月1日(日)~
奥日光地域の隠れた歴史にスポットを当てた内容を予定しています。
改めてご案内しますので、乞うご期待!