こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■今朝の奥日光 晴天/ -7℃(博物館周辺 9:00現在)
明けましておめでとうございます。
今年も昨年に引き続き、奥日光の自然の持つ魅力をご紹介していきます。
よろしくお願いいたします。
さて、新年の第一回目は、冬の間だけ中禅寺湖畔に現れるという「自然のオブジェ」のご紹介です。
どうやら氷でできているらしいのですが、私は写真でしか知りませんでした。
ならばこの目で見てみようと思い、歌ヶ浜へと出かけました。
到着してまず見られたのが、この「氷のカーテン」。
高さ1mほどの手すりに、10m以上に渡って並んだツララがデコボコの板状になり、風になびいているかようです。
またこちら、
名付けて、「氷のお化け」。
氷の衣をまとい、仁王立ちで私を見おろします。
高さは3m近くあり、迫力満点です。
もう少し近づこうと一歩踏み出すと、雪に足がサクッと吸い込ま・・・れません!
石でも踏むかのようにツルツル・コチコチ、危うく尻餅を突きそうになってしまいました。
見た目はまるで、夏のお菓子として知られる「水まんじゅう」といったところでしょうか。
クズならぬ氷の厚さは2~3cmですが、服や荷物も含めると70kgを優に超える私が踏んでもびくともしません。
心なしか、閉じ込められた雪も息苦しそう?
よくよく見ると、雪だけではありません。
実は、周りにある案内板も、ベンチも、
全てが氷に閉じ込められ、私は知らず知らずのうちに、超巨大な「氷の水まんじゅう」の上に立っていたのでした。
冬の奥日光は、西に連なる白根山などの山々から強い風が吹き下ろすことが多く、地吹雪となることもしばしば。
その風が中禅寺湖を吹き抜け、歌ヶ浜を含む東側の岸辺に波を打ちつけます。
そのしぶきが一気に冷やされて凍りつくことにより、あらゆるものを「オブジェ」へと変えるのです。
今回のオブジェたちは、こうした奥日光の厳しさゆえに作り上げられるものなのです。
この日は天候にも恵まれ、オブジェの生みの親とも言える山々が背景を飾っていました。
風向きや岸の地形など、条件に恵まれたところではオブジェはどんどん大きくなるそうで、今後この「お化け」や「水まんじゅう」たちがどのように育っていくのか、楽しみにもなりました。
冬の奥日光、厳しさばかりを感じがちですが、たくさんの魅力も詰まっています。
雪見風呂やスキーもいいですが、こんな「自然の美術展」を楽しむのもおススメですよ!
(T-村)
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■イベント情報
『奥日光いきものつながり調査会season3④』
日時:平成26年1月25日(土)
対象年齢は4歳以上、参加費は無料で、先着50名様です。
詳細・お申し込みは・・・奥日光いきものつながり調査会season3④
『ちびっこスノーシュー!』
日時:平成26年1月26日(日)
4歳~小学校低学年のお子様連れのご家族が対象、定員は20名です(抽選の場合あり)。
参加費は大人1000円、中学生以下500円です。
詳細・お申し込みは・・・ちびっこスノーシュー!
『スノーシューで雪の森へ!』
日時:平成26年2月1日(土)・2月15日(土)・2月22日(土)
小学生以上対象、定員は20名です(抽選の場合あり)。
参加費は大人2000円、中学生以下1500円です。
詳細・お申し込みは・・・スノーシューで雪の森へ!
『中禅寺温泉カマクラまつり』
日時:平成26年2月7日(金・夜のみ)、8日(土)、9日(日)
詳細は・・・中禅寺温泉カマクラまつり
■企画展情報(いずれも通常入館料のみでお楽しみいただけます!)
『地域の記憶展』・・・~平成26年3月30日(日)
江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋 井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。
『不思議な雪』で雪遊び!・・・~平成26年2月7日(金)
あったかい室内で、なんと雪?遊びをしちゃいます。スノーシュー体験や、雪ん子に変身して記念撮影、雪玉あてゲーム、かまくら体験を楽しめます。
『ワークショップファクトリー』・・・~平成26年2月28日(金)
平成26年1月4日(土)~1月31日(金):だるまのストーンペインティング・鬼のお面作り
平成26年2月1日(土)~2月28日(金):ひな人形・ぶんぶんごま作り
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。