日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2014.01.17
新・山の上からこんにちは vol.41

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光  晴れ / -6℃(博物館周辺 9:00現在) 

今回は冬の奥日光の人気スポット湯元へ行ってきました。

温泉もそうですが、なんと言っても多くの方の目的はゲレンデ

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雪質の良い湯元のスキー場はスキーやスノーボードを楽しむ方ににとって人気スポットなのです。

ただ今回ご紹介したいのは、ずばりスノーシュー!!

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最近はテレビや雑誌の影響でだいぶ定着してきましたが実際使った人はそこまで多くないと思います。

ご存知の方もいるかとは思いますが、スノーシューは”かんじき”のように踏む面積を広くする事によって雪の上を歩きやすくする為の道具です。

実際歩いてみるとその便利さを実感できると思います。

今回はスノーシューがある時とない時ではどのくらい違うのか実際に測ってみました。

スノーシューを履いていないと・・・・

約30㎝沈んでしまいました。私の身長ですと、ひざ下くらいまで埋ってしまいます。

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一方、スノーシューを履いて歩いてみると・・・・

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約6㎝。なんと5倍以上の差がありました!!

とても歩きやすい為、自然散策の際もとても重宝します。

今回も遠くで足跡らしきものを発見しました。近づいてみると・・・

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ノウサギ(左)とリス(右)の足跡発見!!

道からはずれていた為、スノーシューなしでは近くで観察する事ができませんでした。これもスノーシューならではです。

スノーシューはスキーやスノーボードのように練習は必要なく簡単に歩く事はできますが、油断は禁物です。スノーシューを履いていたとしても雪の中を歩く時は、大量のエネルギーを消費します。そんな中吹雪などになってしまうと、すぐ近くに道があったとしても場所によっては"遭難"と言う事にもなりかねません。

また、倒木やササのある周辺では中が空洞になっている為。

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このように、穴にはまってしまう事もあります(私も何度かはまってしまいました)。こうなってしまうと抜けだすのはなかなか大変です。

安全の為にも、スノーシューで歩く時は1人ではなく何人かでお楽しみください。

いくつかの注意点はありますが、雪を踏む感覚を楽しみながらいろんな所に行けますし、歩くのに慣れれば、坂を一気に駆け下りることだってできます

便利な上に自由に動き回れるスノーシューはとても面白く、私もすっかり夢中になってしまいました!!

スノーシューをお持ちじゃない方もスキー場や湯元周辺のホテル、売店などでスノーシューをレンタルする事が出来ます。

また、日光自然博物館ではスノーシューを使ったイベントが盛りだくさん!!

今月は25日に「いきものつながり調査会」と26日には「ちびっこスノーシュー」が開催されます。

館内で開催中の企画展では実際にスノーシューを履くことのできる体験コーナーもありますので、ぜひ博物館にもお立ち寄りください。(岩)