日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2014.01.24
新・山の上からこんにちは vol.42

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光 -7℃(博物館周辺 8:00現在)

 1月も残すところあと1週間となりました。いかがお過ごしでしょうか。寒いからといって部屋に閉じこもってはいませんか?奥日光は冬ど真ん中ではありますが、雪の時期ならではの楽しみがいっぱいあります。

 「華厳滝の大氷柱」、「中禅寺湖畔のしぶき氷」、「湯元のスノーシュー」、・ ・ ・

 すべて、今だからこそ見られる、できることばかりです。そして今回は、奥日光のもうひとつの冬の楽しみ、「クロスカントリー(クロカン)スキー」をご紹介したいと思います。

スノーシューと比べると、雪の上を、歩く、走る、の他に、滑るということもできるので、慣れるとぐっと行動範囲が広がる道具です。

 私が滑らせていただいたのは、奥日光は光徳にある、日光アストリアホテルさんが整備してくださっているクロカン専用コース。

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御覧の通り、ホテル周辺のミズナラ・カラマツ林の中にコースが作られています。だから、まっすぐゴールを目指すだけではとてももったいない!

上下左右いろんなところを見ながら進んでいくと、

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シカがうろうろ

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テンがちょろちょろ

木の根元で足跡がいったん消え、木から少し離れた向こう側に再び足跡がついています。

木を少し登ってから、脇のヤマブドウのつるをつたってジャンプ! 雪の上にボフッと着地したのでしょう。

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全身の跡が、しっぽまでくっきりです。走り回るテンの姿が目に浮かんで、しばらく一人でにやけていました。

 足元を見れば、

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ツルウメモドキの果実と、食料の少ない冬にこれをたくさん食べている、テンと思しき動物のフン

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 コース上でいろんな生き物の生活をのぞくことができました。

車の音もほとんど聞こえない林の中で立ち止まってみると、なんだか自分が周りの木々に溶け込んでしまった感覚になります。私はこの感覚が心地よくて好きです。

 奥日光の厳しい冬ですが、生き物たちの気配は薄れるどころか、すぐそばを走りまわったり飛び回ったりしていました。

 今回利用させていただいた日光アストリアホテルさんのクロカンコースは、1kmから10kmまで用意されており、自分のレベルに合わせて選べるのがうれしいです。道具は日光アストリアホテルさんのほか、三本松でも貸し出しを行っていますので、ぜひ奥日光の冬の世界へ出かけてみてください。

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 1月、2月はイベントが盛りだくさん!

1月25日(土)は「奥日光いきものつながり調査会 season3 第4回」

2月に入りますと、「スノーシューで雪の森へ」、「中禅寺温泉カマクラまつり」

また、博物館内でも「不思議な雪で雪遊び」を実施しております。ぜひお立ち寄りください。

(あき)