こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■今朝の奥日光-5℃(博物館周辺 8:45現在)
読者のみなさま、お変わりありませんでしょうか?
先日14~16日の全国的な大雪は、奥日光にも大きな影響を与えました。
降雪のピークだった15日は、いろは坂で雪崩が頻発して通行止めとなり、奥日光全体が丸一日以上、孤立状態となりました。
日光自然博物館もイベントを中止し、定休日を挟んで3日間、臨時休館の措置を取らざるを得ず、みなさまにご心配・ご迷惑をおかけいたしましたことを、お詫び申し上げます。
さて、長年地元にお住まいの方も「記憶に無い」とおっしゃる、そんな今回の大雪。
このボリュームなら、いつもの雪景色も違った表情を見せてくれるに違いありません。
まず、博物館から歩いてすぐの華厳ノ滝。
主瀑を挟んだ左右で、岩肌と雪のくっきりとしたコントラストが見事です。
伸びたり融けたりを繰り返していたツララも、大きく育っていました。
落ちていく流れの真ん中あたりにある“十二滝”と呼ばれる小さな滝も、10mを超えるツララのカーテンになり、主役を引き立てます。
ニホンジカか、ひょっとするとニホンカモシカのものでしょうか?
もがいている様子から、今回の大雪の厳しさがうかがえます。
巨大ツララたちを眺めていると、先月取材した“氷のオブジェ”が気になり、そのまま歌ヶ浜まで足を延ばしてみたのですが・・・
うわぁ、すごい雪!
オブジェを含め何もかもが、1mを悠に超える厚い雪の下です。
試しに登ってみたのですが・・・
うっかり踏みぬくとこんな感じで、スノ―ブーツだけではとても歩けませんでした。
奥日光に移り住んで日が浅い私ですが、今回の大雪で、奥日光の自然の厳しさやダイナミックさを目の当たりにし、改めて、奥日光の自然のスケールの大きさを実感しました。
現状では、有料道路ではまだ通行止めの区間が残っており、奥日光でも除雪が完全ではないところもあります。
しかし、いろは坂の交互通行が本日で解除される予定となっているなど、徐々に復旧に向かっています。
最新の情報に注意しつつ、この雪深い奥日光の姿をご覧に、足をお運びいただければと思います。
(T-村)
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■企画展情報
“地域の記憶展”
日時:平成26年3月30日(日)まで
江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋 井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。