こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。
■今朝の奥日光 -2 ℃(博物館周辺 10:00現在)
この時期のブログではお馴染みの『マンサク』を探しに行ってきました。
春の早い時期に「まず咲く」から『マンサク』になったともいわれる植物です。
春の兆しを感じるにはぴったりの花ですが、桜や梅のように目立つ存在ではありません。
目を凝らすようにして木々の枝を探していき、やっと下りのいろは坂で咲きかけのマンサクを見つけました!
黄色の花が蕾からほころんでいます。
まだまだ寂しい木々の茶色の景色で見つけると、ほんのちょっとした変化でも嬉しく感じるものです。
ここでは咲きかけのものしか見つからなかったので、さらに下に降りて日光市内周辺を探しまわりました。しかし、なかなか見つかりません。
それほど珍しい植物ではないのに・・・。
この状況に焦りながら、霧降滝の観瀑台へとたどり着きました。
そこで見たのが
マンサクのために観瀑台があるみたいです。
目の高さで手の届く所に咲いているのでクローズアップで見ることができました。
よく見ると、黄色の花弁は細く先がくるっと丸まっていて、まるでパーティーの飾りのようです。
マンサクって地味で目立たない花だよね・・・思っていたのですが、近くで見て印象がガラッと変わってしまいました。
ただ、不思議なことに「なんてカラフルな花なんだろう!」と感動しているすぐ横を、滝を見終えた人はどんどん通り過ぎていきます。もしかして、みんなマンサクが見えていない!?
もったいないなあと思いましたが、ちょっと前の私も同じです。
今回の取材のおかげでマンサクの花が、実はパーティーのようにカラフルで綺麗だなと気づいたのです。
気づかなくても特に困ることはないのですが、気づけたことで、大げさかもしれませんが人生が豊かになってくるような気がしました。
ぜひ皆さまも、小さな春の兆しを感じにきませんか!
なお、霧降滝の観瀑台に行かれる際には、雪が残っており滑りやすい箇所もありますので足元には十分お気をつけ下さい。(玉)
—————————————————
■企画展情報
“地域の記憶展”
日時:平成26年3月30日(日)まで
江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋 井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。