こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光での話題や最新情報、さらに日光自然博物館のイベント情報をカテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしています。

■今朝の奥日光　8℃（博物館周辺　10:00現在）

3月26日の華厳渓谷。黒っぽい地面と白い雪で、今ならではの模様ができており、とてもきれいです。

前回は、春一番にまず咲く、マンサクの花に春の兆しを感じましたが、今回は華厳滝で、いきものたちに春の訪れを教えてもらいました。

そのいきものたちとは・・・

まず、イワツバメです！

写真（仲）

今年も、華厳滝に無事、たくさんのイワツバメたちがやってきました！！
夏鳥であるイワツバメは、冬を南の暖かい地方で過ごし、春になると日本へ、子育てをしにやってきます。
華厳滝のエレベーターを使って有料観瀑台から観察したのですが、上空を50羽くらいの群れが元気に飛び回っていました。

写真（仲）

無料観瀑台に上がって、上空で飛び回っていたイワツバメたちの近くへ行くと、たくさんの鳴き声が聞こえてきて、元気で生き生きとした彼らの様子が伝わってきました。

また、滝の岩壁がちょっとした“ひさし”のようになっている所に、盛んに出たり入ったりもしていました。

そこには以前のものと思われる巣もあったので、おそらく今年の巣の場所を探し始めているのだと思います。

もうすぐ、大きなイワツバメマンションができあがることでしょう。

他にも、春を教えてくれたいきものがいます！

耳をすましていると、ごうごうという水音の中からいろいろな鳥の声が聞こえていたのですが、その中に、キセキレイのさえずりを少し聞くことができました！
さえずりは、これから始まる繁殖期に、鳥のオスたちが縄張り宣言をしたり、メスに求愛をしたりするときの鳴き方です。
キセキレイのそんなさえずりからも、春を感じることができました。

雪や冬鳥たちがいなくなるのはさびしいですが、これからいろいろな夏鳥たちがやってきたり、鳥たちのさえずりがたくさん聞けるようになったりすると思うと、うきうきしてきます。

みなさんもぜひ、いきものたちの行動に注目してみてください。今までとは違った角度から春を感じることができ、おもしろいのではないかと思います！
みなさんの周りのいろいろな春を、ぜひたくさん見つけてみてください。（み）

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■日光自然博物館の営業時間
平成26年4月1日(火)から、9:00～17:00になります。
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。

■企画展情報

“地域の記憶展”
日時：平成26年3月30日（日）まで　
江戸時代末期から奥日光で宿泊業をしていた「六軒茶屋米屋　井上志郎」にスポットをあてつつ、風景画、漁具、林業道具、ヨットの旗など当時の奥日光を物語る様々な品を展示しています。

“奥日光いきものつながり調査展”
日時：平成26年4月5日（土）～6月29日（日）
これまで３年間行ってきた、奥日光いきものつながり調査の調査結果を大公開！土、日、祝日にはワークショップもございます。ぜひ足をお運びください。

■施設情報
イタリア大使館別荘記念公園と中禅寺湖畔ボートハウスが平成26年4月1日(火)から開館いたします。