こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■今朝の奥日光 9℃(博物館周辺 9:00現在)
明日4月26日より、赤沼自然情報センターの開館、赤沼~千手ヶ浜間を通る低公害バスの運行が開始されます。
ということで、今回は低公害バスの通る、小田代原、千手ヶ浜、西ノ湖へ行ってきました。
まずは小田代原の様子、
貴婦人の周りには、茶色のマーブル模様の湿原が広がっています。
周辺の日陰になる場所では雪が残っており、展望台横の木道上には10~20cmほどの積雪がありました。(※小田代原西側歩道では5月上旬より木道工事が始まります。その為、7月上旬~9月下旬に一部通行止めになりますので、お越しの際はお気を付け下さい。)
次に千手ヶ浜、
こちらには雪はなく、とても静かで穏やかな景色が広がっています。
湖にはホシハジロがいました。
数は少なくなりましたが、まだ冬鳥も見られるようです。
冬鳥がいる一方、西ノ湖周辺では…
ルリビタキ
夏鳥の姿も。
ルリビタキは夏に標高の高い山で繁殖をし、冬の時期は平地へ降りています。
冬が終わり、標高の高い方へあがってくる途中にちょうど出会えたのでしょうか。
景色だけでなく、生き物からも季節の移り変わりを感じます。
西ノ湖の様子ですが、
水量は少なく、端にある杭から100m程奥に湖が見えました。
近づいてみると、水面には氷が浮かんでいました。
水はとても澄んでいて、水面には青空と周りの山々が写り、とても綺麗でした。
西ノ湖へ続く道には雪はほとんどなく、一部ぬかるみがある程度でした。
途中にはシカの群れや、コガラ、ホオジロなどの鳥の姿もあり、賑やか
な道のりでした。これからの時期も楽しみです。
今回訪れた3か所は、冬の間はなかなか行くことのできない場所ですが、
明日から低公害バスの運行が開始されると足を運びやすくなると思います。
奥日光の長い冬の終わり、これから始まる春を感じにいらしてください。(こ)
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■イベント情報
「戦場ヶ原カエルウォ~ク」
期間:5月3日(土)~6日(火)
毎年ご好評を頂いている自然観察会、今年も開催いたします!
アズマヒキガエルを始めとした戦場ヶ原の春の生き物たちを探しに行きませんか?
「はじめの山歩 In高山」
期日:5月24日(土)
山の魅力は頂上だけにあらず!!新緑の高山でツツジやシャクナゲなどの花々、昆虫や鳥、色んな生き物を観察しながら山歩き、“山歩(サンポ)”を一緒に楽しみましょう♪初心者の方も大歓迎!!
詳しくはHP、または日光自然博物館へお問い合わせください。
■企画展情報
「奥日光いきものつながり調査展」
期間:4月5日(土)~6月29日(日)
過去3年間の、「奥日光いきものつながり調査」の調査結果を大公開!
はく製や写真の展示のほか、クラフト体験もできます。
※「平日月曜日」と「祝日月曜日の翌日」は休館日です。ご注意ください。