日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2014.11.28
新・山の上からこんにちは vol.85

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■今朝の奥日光4℃(博物館周辺9:10現在)

今回は、光徳無料駐車場から光徳沼までを散策してきました。すたすた歩いて5分くらいの、気軽に行ける所です。

光徳沼周辺にも毎冬姿を見せる、アオシギに会いたい!と思って行ったのですが、見つけることができませんでした。残念・・・でも、楽しい散策になったのですnote

私が行ったときはもう雨になっていましたが、駐車場の植え込みや歩道、森の中には薄く雪が積もっており、その積もった雪の様子を見ると、おもしろいことに気付きました。

上に木があるところに積もった雪は、ぼこぼこしており、

上に木がないところに積もった雪はなめらかになっていたのです。

枝から落ちる雫のせいなのでしょうか?どうしてそうなるのか、不思議に思いました。

光徳沼では、谷地坊主に雪がまばらに積もっており、

その様子はきれいでしたが、なんだかおもしろい積もり方でした。そんな今ならではの光徳沼の様子が見られ、うれしくなりました。

そして、もう1つうれしいことがありました。サルの群れに出会ったのです!
 

せっかく出会えた彼らの様子を、1時間くらい観察してしまいました。

雨やみぞれが降り続く中、夢中でズミの実を食べていたり、

元気に動きまわっていたり、やはり厳しい天気だからか、お互いにくっついてじっとしていたりしていました。

雪の上についたサルの手の跡を見ると自分にそっくりで親近感がわきましたが、

彼らは私達と違って厳しい自然の中に身を置きながら、逆らわずに一生懸命生きていました。体が濡れても食べなければいけない彼らの姿に、自然の中を生きることの厳しさを感じ、尊敬の気持ちがわいてきました。

みなさんにもぜひ、光徳沼周辺に自然観察にいらしていただきたいです・・・が、そのとき気をつけていただきたいことがあります!

光徳沼をはじめその周辺の湿地は、人が入ることで壊れやすい、デリケートな場所ですので、充分配慮して観察することをお願いいたします。

今の時期ならではの景色や、奥日光の冬を生きるいきもの達のたくましさを感じに、ぜひお越しください。(み)

————————————————————————-

■企画展情報
『地域の記憶展』
平成26年12月2日(火)~平成27年3月29日(日)まで開催

■イベント情報
『オオワシ・オジロワシをさがそう!2014』
12月13日(土)場所:中禅寺湖畔ボートハウス

バードウォッチング初心者の方大歓迎のイベントです!詳しくはコチラをご覧ください。

■館内イベント情報
『冬のクラフト工房』OPEN!!