こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■今朝の奥日光-3℃ (博物館周辺 9:00時点)
今回行ったのは、戦場ヶ原。現在赤沼駐車場は冬期閉鎖中なので、三本松駐車場に車を停め、赤沼~戦場ヶ原~泉門池~北戦場~光徳入口のルートを歩き、三本松に戻ってきました。
戦場ヶ原では、雪で覆われている今の時期だからこそ見られる、美しい光景が広がっていました。
北戦場では、ヨシと雪で覆われた湿原が見られ、
そんな湿原の向こうに男体山を見ながら歩いていくと、他の季節とはまた違った気持ちよさがありました。
そして、まだ木の葉が茂っていないこの時期は、鳥も見つけやすいのです。
オオアカゲラ(上写真)、コガラ、ゴジュウカラなどの鳥達を見つけることができました。
ところで、実は今回は、あるものに注目ながら散策をしてきました。
それは・・・「冬芽」です!!
木道から、いろいろな冬芽を観察することができました。
たとえば、ズミの冬芽
ちょっと赤みを帯びていて、ズミの実も赤いですし、イメージ通りな冬芽でしたが・・・
この木
真っ白なシラカバの冬芽はというと・・・
オレンジを帯びたきれいな冬芽で、意外なものでした。
シラカバは色白美人だと思っていましたが、さらにオレンジの髪飾りをつけているとは・・・まったくオシャレな木だなぁと思いました。
また、冬芽を観察するときに、ぜひ注目してほしいのがここ
顔に見えませんか??「葉痕」という、葉っぱが落ちた跡なんです。木によって、いろいろな顔をしていて、いろいろな表情があって、おもしろいですよ!
冬芽観察、バードウォッチングなど、冬に楽しめるものはいろいろあります。
もうすぐ春の楽しみがたくさんやってきますが、その前に、今の時期を大切に、残り少なくなってきた冬を楽しんでいただきたいです!
◆注意◆
戦場ヶ原は、今回歩いた11日には、場所によって違いますが、多い所で65cmくらいの積雪がありました。
踏み固められているのでスノーブーツや、登山靴にスパッツでも何とか歩けますが、ずぼっと足が雪に入ってしまうところもあるので、スノーシューの方が歩きやすいかもしれません。
また、雪が積もっていても、木道以外のところを歩くと湿原や植物を痛めてしまうので、冬でも木道の上を歩いていただきたいのですが、一部を除いて木道は雪で見えなくなっています。安全のためにも、はじめての方は、よく場所を知っている人と一緒に歩いていただきたいです。
(み)
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■企画展情報
『地域の記憶展~「先生」とよばれた二人の写真屋~』
平成26年12月2日(火)~平成27年3月29日(日)
中禅寺湖畔の歴史の紹介に加え、貴重なカメラなども展示しています。
■館内イベント情報
『冬のクラフト工房』
松ぼっくりや自然石を使ったクラフト体験を、入館料のみでお楽しみいただけます。