日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2015.03.26
新・山の上からこんにちはvol.101

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■今朝の奥日光  5℃ (博物館周辺 8:55時点)

 

日光もいろは坂下ではウメも咲き出し、すっかり春モードです。

今回は奥日光で春を探しに、小田代原・西ノ湖・千手ヶ浜周辺を歩いてきました。

今年も4月下旬から運行を開始する、低公害バス利用者の方のオススメコースです。(バス詳細はコチラから)

さて、各箇所の状況はと言いますと・・・・・

 

左から小田代原・西ノ湖・千手ヶ浜

まだまだ雪だらけです。暫くはスノーシューやスノーブーツなどの雪に備えた装備が必要になります。

こんな景色を見ていると、奥日光の春は遥か先のようですが・・・

周辺では小鳥たち元気にさずっていました。

左から カワガラス・コガラ・ゴジュウカラ

川辺も森も徐々に賑やかになってきました。

そんな鳥たちのさえずっている中、「コココココッ」とキツツキが幹などをたたく、ドラミングが聞こえてきました。

近くにいた、アカゲラやコゲラが木の皮をペリペリとはがしながら食事をしている姿はありましたが、

ドラミングをしている姿は見つけることが出来ませんでした。 

しかし、姿は見えずとも静かな森で響く、キツツキの鳴らす軽快な音はとても心地の良いものです。

木々の中には、冬芽を寒さから守る芽鱗が外れているものもありました。

ドラミングはキツツキが木に「春ですよ~!!」とノックしているようにも感じました。

冬は動物たちの足跡が見つかったり、スノーシューなどの雪の中ならではの遊びもあり、終わってしまうのが少し名残惜しい気持ちもありますが、

これから訪れる春に心が弾みます。

景色だけ見ていると、奥日光はまだまだ冬なのかもしれませんが、実際に歩いてみると音などからも春を感じることができます。

温かい恰好をして、奥日光の小さな春を探しにお出かけください。

(岩)

 

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■企画展情報

『地域の記憶展~「先生」とよばれた二人の写真屋~』
平成26年12月2日(火)~平成27年3月29日(日)
中禅寺湖畔の歴史の紹介に加え、貴重なカメラなども展示しています。

 

『自然体験ハイキングのすすめ~感覚で楽しむ奥日光~』
平成27年4月4日(土)~7月12日(日)

実際の自然物等を使い、館内で自然体験をしていただく体験型展示です。色々な感覚を活かした自然の楽しみ方を知ってもらう事で、思わず外に出かけたくなってしまうような工夫が盛りだくさん!!皆様のお越しをお待ちしております。