こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
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今回は低公害バスの運行が残りわずか、ということで小田代原に行ってきました。
この時期の小田代原は利用者が少なくなるので、とても静かな雰囲気が漂っているのだろうと思っていましたが意外とにぎやかで、
立ち止まり耳をすますと、せわしなく 動き回る生き物達が近くにいることが音を聞くことで感じられました。
木の上の方に耳を傾けると木をたたく音や木の実を食べる音が聞こえ、下の方に耳を傾けると何かが下に落ちた音やササの中で
ガサガサと動く音が聞こえてきました。静かだからこそ聞き取れる音のため、どこから聞こえる音なのかを探るのは大変でした。
今回は音だけではありますが、この音だけでもこの場所の生き物たちがどんな状況なのかを考えると、とても楽しくなります。
普段は花や紅葉を見にたくさんの人が訪れる場所ですが、今回は自然の中で活動し、食べ物を探している野生動物の生活があり、
ただ立っているだけでも何食わぬ顔で目の前を野生動物が通り過ぎるのではないかとさえ思いました。
また、寒くなってきたため頭の中に雪や氷のことがあり、カラマツの幹を見ているのにマツヤニを小さなつららと勘違いしてしまいました。
マツヤニが幹をつたって下に流れているのはよく目にしますが、この光景は初めて目にしました。
小さい傷でも菌が入れば病院に行けない木にとっては問題です。樹液は傷ができた場所を素早く菌から守るための役割があり、
この木は菌に入られないために一生懸命、たくさんの樹液を出したのかもしれないと思うと、木も精一杯生きているのだと感じさせられました。
(Rin)
※低公害バスについて
今年度の運行は11月30日までとなっています。12月からは利用できなくなりますのでご注意ください。
※木道の改修工事について
小田代原の木道が一部12月から改修工事が入る予定となっていますので、コースをご確認の上、お越し下しください。
■ 自然体験イベント情報
平成27年12月 12日(土) 「オオワシ・オジロワシをさがそう2015~中禅寺湖畔ボートハウス編~」 (12月11日締切)
■ 企画展情報
平成27年11/28(土)~平成28年1/24(日) 「干支展 日光のサル」