こんにちは、日光自然博物館です。
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今回は、華厳滝周辺にニホンカモシカを探しに行きました。
カモシカは主に山岳地帯に生息している動物で、名前に「シカ」とついていますが、牛の仲間に分類されます。
取材当日は雲がほとんどない晴れ空!ですが、エレベーターを降りた有料観瀑台にはほとんど日の光が当たらずとても寒かったです。
寒さにめげず目撃の多い斜面や滝の周辺をよく探してみましたが、その姿を見ることはできませんでした・・・。
諦めて帰る準備をしようと思った時に、何気なく観瀑台の下をのぞいてみました。
なんと、いくら探しても見当たらなかったカモシカが、すぐ近くにいたのです!
諦めていたただけに、人目を気にせずガッツポーズをしてしまいそうなくらいうれしかったです。
観瀑台の下にいたカモシカは、しばらくそこで水を飲むと、斜面をゆっくりと日当たりのいい方へ植物を食べながら登って行きました。
その時に何度かこちらを気にするように振り向いていました。
振り返った姿がとてもかわいらしいです。
ところで、なぜ華厳の滝周辺にカモシカが生息しているのでしょう?人間や他の動物が入り込まない安全な場所であること、日の当たるところには植物がよく育って、食べものが豊富にあるからかもしれません。
もともと険しい崖のような場所が得意なカモシカにとって、とても住みやすいところなのでしょう。
カモシカたちが、長い時間をかけて生活しやすい場所を華厳滝に見つけたのかもしれないと思うと、そのたくましさに感動してしまいます。
同時にカモシカに限らず、ほかの動物たちの見つけた住みやすい場所を壊してしまわないように気を付けなければならないと、強く思いました。(はる)
■ 自然体験イベント情報
平成27年12月 12日(土) 「オオワシ・オジロワシをさがそう2015~中禅寺湖畔ボートハウス編~」 (12月11日締切)
■ 企画展情報
平成27年11/28(土)~平成28年1/24(日) 「干支展 日光のサル」