こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は-3℃ (博物館周辺 8:00時点)
今回は赤沼から15分ほど離れた三本松に車を止め、国道120号線を歩き、雪の小田代原に行ってきました。
男体山を背にして見る国道120号線の雪景色はとても新鮮で、通常より少し長い道のりも不思議と辛く感じませんでした。
目的地、小田代原ではガサッガサッっと音を立てて、樹皮の中に隠れている幼虫を探すゴジュウカラの姿が。
見ただけではわからなくても幹の隙間には冬の寒さをこらえてじっと隠れている昆虫がいます。
また、歩いているとふと目に入った顔が。
(キハダの冬芽)目と口に見える場所が葉の落ちた痕、鼻に見える場所が葉の付け根にできる芽です。
顔と言っても人の顔ではなく、冬芽の下にある葉が落ちた痕が顔のように見えるものがあります。
冬の植物は春を待つために様々な工夫をしており、この芽は冬を越すためにコートの役割を持つ芽鱗におおわれています。
雪道は凍っている間所などを注意しながら歩くため、歩くことに集中しがちですが、
周りを見渡しじっくり観察すると鳥の生活に隠れる昆虫の知恵があり、春を待つ様々な植物の工夫があります。
歩くことだけでなく、冬だからこその自然を探しながらゆったりとした時間を過ごすことも雪道の楽しみ方なのだと思います。
- お願い -
国道120号線の景色を見て歩く人の中には柵を越えて湿原の中に入ってしまう人や車道を横断してしまう人がいます。
他の利用者や自然環境の迷惑とならないよう、ルールを守って利用して頂きたいと思います。
(Rin)
■ 自然体験イベント情報
平成28年 3月20日(日) 「Let’s go!しかしかハイキング」 開催場所:日光自然博物館およびその周辺 締め切り:3月13日(日)必着
■ 企画展情報
平成28年2/20(土)~平成28年5/8(日) 「関本平八展 ~植物研究の先駆者に続け~」
栃木県植物総覧を作成した関本平八氏の遺志を探るとともに、 奥日光の植物にも目を向けます。