日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2016.03.18
新・山の上からこんにちは vol.151

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■ 今朝の奥日光は1℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は、光徳駐車場に車を停めて、そこから光徳沼と、さらに逆川沿いを国道120号線付近まで歩いて、折り返して戻ってきました。

川の音を聞きながら木々の中を気持ちよく散策できる場所で、すたすた歩いて、1時間くらいの距離です。

逆川沿いは特にこの時期、歩く人が少ない場所なのですが、だからこそ、こんなものに出会えました。


シカ


サル


結論は出ませんでしたが・・・キツネ??

雪の上に動物の足跡がたくさん見られたんです。

歩道の雪にも足跡がたくさんついていて、びっくりしました。

冬の終わりの、生き物たちにとって最も厳しい今の時期・・・きっと、食べ物を探すのに使うエネルギーを節約することも重要なのでは?もしかしたら、生き抜くために、少しでもエネルギーを消費しない、歩きやすい歩道を歩いているのかもしれません。

生き物たちにとって、一つ一つの行動は、私たちには考えられないくらい重要なのかもしれないと思いました。

それから、森の中には、こんなものも見られました。

これは実は、シカが樹皮を食べた跡です。

逆川沿いの森の中をよく見ると、シカに樹皮が食べられている木ばかりが目に入ります。その他に、黒いネットが巻いてある木もたくさんあることに気づきます。これは、樹皮を食べられないようにする対策なんです。

樹皮をぐるりと食べられてしまった木は、いずれ枯れてしまいます。

逆川沿いの森の様子を見ると、自然のバランスが崩れてしまっていることを実感させられます。

今回の散策で、一生懸命生きている生き物達の姿にもっと出会いたくなりました。一方で起きている良くない変化も、しっかり感じたいと思いました。

光徳沼や逆川沿いの散策での注意

歩道には積雪が、場所によっては15cm~20cmくらいあり、

日当たりの良いところでは、雪が融け、地面が見えていました。

歩く際には、スノーブーツか登山靴にスパッツが必要です。

雪解けが進み雪が緩んでいたり、霜柱が溶けてぬかるんでいるところがあったりするので、滑らないよう注意して歩いてください。

光徳沼もきれいでしたよ!

(み)

■ 自然体験イベント情報 

平成28年 3月20日(日)に、このように問題になっていますが、奥日光で一生懸命生きている「シカ」にスポットを当てたイベント、
Let’s go!しかしかハイキング」が開催されます。3月19日(土)17:00までお申込みを受け付けております!

 ■ 企画展情報 

平成28年2/20(土)~平成28年5/8(日) 「関本平八展 ~植物研究の先駆者に続け~」
栃木県植物総覧を作成した関本平八氏の遺志を探るとともに、
奥日光の植物にも目を向けます。