こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は 4℃ (博物館周辺 8:50時点)
今回は第一いろは坂(くだりのいろは坂)から馬返しまでを歩いてきました。
本来は車を利用される方が殆どですが、この時期のいろは坂はちょうど春が奥日光へ訪れる様子を見ることができます。
歩いてみると早春らしい生き物たちに会うことができました。
植物では,いろは坂の下り口といろは坂を下りきった馬返しとでは、花や芽吹きの進み具合も異なり、標高差と季節の変わり目を改めて感じることが出来ます。
車に気を付けながら歩いていると、土管からひょっこり子ザルが!!
しばらく観察していると、コチラの様子を伺いつつ、折った枝の皮を食べだしました。
木の実や柔らかい木の芽などが少ない時期は、木の皮をよく食べているようです。
また、サル以外にもカケスがまだ落ちずに木に残っているブナの実をせっせと食べていたり、ヤマガラやヒガラが木をつついて餌を探していました。
多くの生き物たちにとって食料が乏しいこの時期は、餌の確保は大変そうです。
春が奥日光へ着実に向かってきている事を実感しつつも、まだ生物たちの活動していくには厳しい時期のように思えました。
そんな一生懸命な生きものの姿や春が奥日光へ上ってきている様子を見にいらしてください。
ゆっくり車窓からの景色もお楽しみいただきたいですし、車を運転される方は上りのいろは坂では黒髪平と明智平、下りのいろは坂では剣ヶ峰で車をとめる事が出来ます。
奥日光へ向かう道中もお楽しみください。
■ 自然体験イベント情報
平成28年4月29日(金)~5月5日(水・祝) 〈当日受付〉
平成28年 5月8日(日) 〈5月2日 締切〉
■ 企画展情報
平成28年2/20(土)~平成28年5/8(日) 「関本平八展 ~植物研究の先駆者に続け~」
栃木県植物総覧を作成した関本平八氏の遺志を探るとともに、
奥日光の植物にも目を向けます。