日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2016.04.08
新・山の上からこんにちは vol.154

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■ 今朝の奥日光は 9℃ (博物館周辺 8:50時点)

今回は湯滝周辺の森の中を一周回ることができるコースを歩いてきました。

例年ですとまだ遊歩道上に雪がたくさん残っているのですが、今年はほとんど雪がなく、日陰に少し残る程度でした。

 しかし気楽な恰好で行くことができるのは観瀑台までです。

遊歩道上の雪が残る場所は雪解けの湿った地面となっているため、スニーカーなど水の浸み込みやすい靴ですと

中に水や泥が入ってしまったり、滑ってしまうような場所もありますので、登山靴や長靴で散策することをおススメします。

そんな雪の少し残った場所を良く見てみると、いくつもの横穴があり、穴と穴の間にはうっすら何かが通った跡が残されていました。

 

雪が積もった上を通った穴のため、ネズミの仲間が雪の中を動きまわった跡だと思われます。

雪があった間、跡が残るほど毎日のようにエサを探しにこの穴を通っていたのかと思うと、壊れてしまうのがなんだかもったいなく感じます。

また森の中は冬季の静けさがウソのように活気にあふれていました。

鳥たちのさえずりがあちこちで聞こえ、春の訪れを感じさせてくれました。

中でも、大きな声で頑張っていたのは子供の拳よりももっと小さな鳥、ミソサザイです。

アピールするのに必死だったのか、歩いている目の前に現れてさえずりを初め、途中で気づいて逃げていく姿を目撃し、

とてもかわいらしく感じたのと同時に、頑張れと応援したくなりました。

防寒着、防寒具がないとまだまだ肌寒く感じますが、森の中はもう春真っ盛り、恋の季節が始まっています。

オスがメスに向けてアピールし、必死に生きる姿を目撃できるかもしれません。

おまけ

湯川の流れが緩やかな場所にマス類の稚魚がいました。

(Rin)

■ 自然体験イベント情報 

  
 ★「戦場ヶ原カエルウォーク2016」   平成28年4月29日(金)~5月5日(水・祝)  〈当日受付〉

  ★「見る・作る スペシャル植物講座」  平成28年 5月8日(日)  〈5月2日 締切〉

  ■ 企画展情報 

平成28年2/20(土)~平成28年5/8(日) 「関本平八展 ~植物研究の先駆者に続け~」
栃木県植物総覧を作成した関本平八氏の遺志を探るとともに、奥日光の植物にも目を向けます。