日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2016.09.16
新・山の上からこんにちは vol.177

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は14℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は7月にオープンした英国大使館別荘記念公園や「音楽と共に楽しむ奥日光の夕景」というイベントをひかえた、

今話題の多い中禅寺湖畔の南側を歩いてきました。コースは千手ヶ浜から歌ヶ浜までのロングコースです。

南岸は起伏が激しく、足場が不安になる個所も多いですが、湖畔沿いから竜頭滝や男体山を見ることができます。

以前クマの目撃情報があったため、音を定期的に鳴らしながら歩きましたが、コース上でテンとサルに出会いました。

テンはまさか人が来るとは思わなかったといわんばかりに驚いて駆け出して行ってしまいましたが

数回、私の行動をうかがうように振り向きました。近づかなくても逃げて行ってしまうのを見るとやはり野生の生きものだな、と感じます。

 

サルはこちらに気づかなかったのか向かってきてしまい、慌てて音を出して知らせると、よけてくれるような状況でした。

 

人が何かをくれる存在だとは思っていないようでしたが逃げてはいかない、少し人馴れしたサルだったので少し不安になる程度でしたが、

もしそのままお互いに気づかぬ間に遭遇していたら事故につながっていたかもと思い、反省しました。

動物は人間にわざわざ近づいてきて攻撃してくるのではなく、驚いたり、何かを守ろうとして攻撃してくるため、

鉢合せしないようにしてあげることが野生動物にとっても自分にとっても良いのです。

出会うことは嬉しいですが、動物を驚かせる出会い方をしないことも、散策中のマナーだと思います。

 

南岸は見通しの悪い場所も多くなっていますので、曲がり角や植物で周りが見渡せない場所、

何かがいる気配がしたら意識的に人間がいる合図をしてあげるなど鉢合せを未然に防ぐ行動が大切です。

 

※南岸を歩くにあたっての注意

大使館付近はたくさんの人が歩いていますが、その他の場所はあまり人とすれ違わないコースのため、

静かな雰囲気を楽しめる一方、そこに住む野生の生きものとバッタリ出会うことがあります。

動物との事故を事前に防げるよう、クマスズを持つなどの対策が必要です。

 

※歌ヶ浜から千手ヶ浜までの逆コースで歩く場合

写真を撮りながらゆっくり歩き6時間かかりましたので千手ヶ浜からバスで戻る場合は最終バスの時刻を必ず確認することと、

9月以降は日の入りが早くなりますので、時間に余裕を持って散策を行う必要があります。

                                                                                (Rin)

 

■ 自然体験イベント情報

★「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」  平成28年10月16日(日)  〈10月10日(月)締切〉
地元の歴史研究家だから語れる話がある!紅葉も歴史も、知りたい気持ち大満足♪

★「奥日光星ふる夕べ」 平成28年11月 6日(日)  〈当日16:30時まで電話受付〉                                                中禅寺湖畔で星空観察。まったり過ごす秋の夜?

 

 ■ 企画展情報

 ◆ 「あいらぶ写真展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   県内のプロ・アマ写真家の方々による写真展です。

 ◆ 「秋のポスター展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   B1(728×1030mm)の大型ポスター約20点で、奥日光各地の美しい紅葉をご紹介します。