日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2016.12.16
新・山の上からこんにちはvol.190

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は-5℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回行ってきた場所は光徳。この時期の光徳ではアオシギという鳥と出会うことができるかもしれないのです!

アオシギは警戒心が強く、かくれんぼ上手なので出会うのがとても難しい鳥です。

辺りを見渡しつつ光徳沼に流れ込む小川を上流に向かって歩いていると・・・

 

「ジェッ」

 

しわがれた鳴き声が聞こえた後すぐに、すごいスピードで飛んでいくシルエットが!

そう、アオシギです!着地するのが見えたので、すかさず双眼鏡でその地点を確認。

 

枯葉の増えてきた周囲に見事に溶け込む体色!どうりで見つけにくいわけです。

最初はじっとしていましたが、徐々にハトくらいの大きさのずんぐりとした体を上下にゆすってまるで踊ってるかのように歩き出しました。

体はリズミカルに揺れているのに対して頭はほとんど動きません。そんな姿は面白くもありかわいらしいです。

 

今回は運よくアオシギと出会えてとてもうれしかったのですが、今の時期の光徳には奥日光らしい「小さい秋」ならぬ「小さい冬」がたくさんあります!

たとえば霜柱。

比較的見かける機会の多い霜柱も、寒さのせいで前のものが溶けず、そこに新しいものができたことでブロックを重ねたように成長したと思われるものがちらほら。

もう一つは氷。

逆川の小さな滝のようになっているところの近くでは、このように川に向かって氷が成長中。

これも激しく飛び散るしぶきが、夜の寒さで凍りつくことでできるものなのでしょう。

 

氷も霜柱も平野部でもよく見かけるものですが、寒さの厳しい奥日光ではちょっとユニークな姿を見せてくれます。

これらは本格的な寒さが訪れて、雪の下に埋もれてしまうと見れなくなってしまうまさに今の時期ならではのものなのです。

みなさんも奥日光で「小さな冬」を探してみませんか?(はる)

 

■ イベント情報

★「ちびっこスノーシュー2017」 平成29年1月 22日(日) 〈1月12日(木)締切〉                                                          雪遊びを中心とした親子向けのスノーシュー入門。スノーシューのレンタル付きでお気軽にご参加いただけるライトなイベントです。

 

★「親子で雪の運動会2017」 平成29年1月 29日(日) 〈 1月19日(木)締切〉                                                           雪上ならではの競技を行いながらチームで優勝を目指します。パウダースノーの中、大人も子供も大はしゃぎのイベントです。  ホットドリンクのサービスもあります。

 

★「スノーシューで雪の森へ!2017」①平成29年2月4日(土)②平成29年2月18日(土)③平成29年2月25日(土)
 〈各回10日前締切〉 
今年も雪深い奥日光の森へ冬ならではの「楽しい」をたくさん見つけに行きます。

 

★「雪上ナイトハイキング」 平成29年2月4日(土) 〈1月25日(水)締切〉
雪の森の楽しさは昼間だけにあらず!夜ならではの楽しさを見つけちゃう日光自然博物館「初」のこころみです。

◆「干支展 奥日光の野鳥たち」 平成28年11月26日(土)~平成29年2月12日(日)(休館日を除く)
 平成29年はトリ年!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!?