日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2016.12.22
「食べるよ!」≒「生きるよ!」

今週は天気が良く、この時期としては暖かい日が続いた為ゆっくりと野鳥の観察をする事ができました。

こちらは、現在冬季閉鎖のイタリア大使館別荘記念公園(外装のみなら見ることはできます。)

早速、コゲラを発見。

①皮をはがして  ②長い舌で虫をひっぱりだして  ③捕獲!!お見事!!

これには、幹の中で隠れている虫たちも一たまりもありません。

 

その翌日足を運んだのは、戦場ヶ原。

湯川でハシブトガラスが食事をしているようでした。※閲覧注意

 

食べていたのはマガモの死骸。

ハシブトガラスは、都会でゴミ捨て場を荒らすマイナスイメージをお持ちの方も多いと思いがますが、むしろ彼らは死肉など食べ、森をきれいにしてくれる掃除屋さん的なポジション。更に、都会っこと思いきや木々が生茂る様な環境を好み、標高1500m以上の森の中でも暮らしています。

食べられる側からすれば、恐ろしく、残酷な事かもしれませんが、生き物の死によって他の生き物たちは自身の命を繋ぐ事ができます。普段当たり前に行う「食べる」という作業の重みを見せつけられました。

 

 

  ↑ 食べる側のマガモさん。

  うん、精一杯生きてる(食べてる)!!

 (岩)