日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2017.01.27
新・山の上からこんにちは vol.195

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は 0 ℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は冬のレジャーとして人気が高まっている、スノーシューをしに湯元へ行ってきました。

湯元のスノーシューコースは3コースあり、23日に全てのコースに目印リボンが設置され、どのコースも行くことができるようになりました。

赤い目印リボンが設置される金精の森コースを歩いたのですが、赤と黒が特徴的な鳥、

アカゲラがキョキョッキョキョッと突然足元の雪の中から飛んでいきました。急いて逃げたためか雪には鳥の足跡がくっきり...

 

また、キツツキが餌を探した木の幹にも掘り返された後が残っていました。試しに指で掘ってみましたが、

中の水分まで凍っているかの様にとても硬く、頑張って掘っていたところを驚かせてしまったことを少し反省。

 

次に見つけたのは突然U字に枝が曲がった木!

 

スノーシューコースを散策していると、通常は真っ直ぐ成長する木も不自然に曲がっていたりします。

実はこれ、湯元に毎年たくさん降る「 雪 」が関わっています。

雪の特徴の1つはたくさん集まるととても重くなること。また溶けては凍って、を繰り返すと少しずつ下に引っ張る力も生まれるので、

頑丈な木もこの重さで少しずつ曲がっていってしまうのです。見つけたU字に曲がった枝は雪がなくなった時期には光を求めて

日の当たる上に向かって伸びていくので、冬の時期に下に曲がっても夏に地道に上に「 戻る 」を繰り返したのでしょう。

そう思うと、雪が降る地域の木たちは毎年冬の寒さだけでなく雪の重さにも耐えながら暖かくなる日を今か今かと待つ、

とても忍耐力のいる生活をしている、負けん気の強い木たちなのだなとしみじみ感じました。

 

― 湯元スノーシューコースを歩くにあたっての注意 ―

湯元スノーシューコースは雪がない時期はササが生い茂る場所です。

コース上でもササが雪に完全には埋まらず見えている場所もあります。ササを傷つけないためにも踏まないようお願いします。

(Rin)

 

■ イベント情報

   ★「スノーシューで雪の森へ!2017
   ①平成29年2月4日(土) ②平成29年2月18日(土) ③平成29年2月25日(土) 〈各回10日前締切〉
   今年も雪深い奥日光の森へ冬ならではの「楽しい」をたくさん見つけに行きます。 

★「中禅寺温泉カマクラまつり2017」 平成29年2月11日(土)~12日(日)                                             寒~い冬だからこそホットで元気なカマクラまつり!!                                                                            「カマクラをつくろう」や星のイベント婚活イベントなど、今年も内容盛りだくさんで開催します!!

 ■ 企画展情報

◆「干支展 奥日光の野鳥たち」 平成28年11月26日(土)~平成29年2月12日(日) (休館日を除く)
平成29年はトリ年!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!?