こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は 12℃ (博物館周辺 8:00時点)
今回は湯元温泉の地区内と湯ノ湖の周辺を歩いてきました。
湯ノ平湿原ではモリアオガエルの声がポツリポツリと聞こえて来ました。
ウグイスやキビタキ、コルリのきれいなさえずりに耳を傾けながら湯ノ湖周回歩道を歩いているとある花が目に入りました。
ベニサラサドウダンです。小さくて赤い釣鐘状の花は風が吹くとリンリン音が鳴りそうです。
湯ノ湖周辺はまさに見頃!歩くだけで楽しませてくれます。
ベニサラサドウダンに目を奪われていましたが、ふと湯ノ湖に目を向けると岩の上でカワウが一羽休んでいました。
羽を広げて胸をそらせる姿はまるで自分の身体をアピールしている様です。
ちなみにこの行動は潜水に特化したため水がしみ込みやすい羽を乾かすためのものだそうです。
早く乾かしたいのか、時々体を小刻みに震わせて水を落としていました。
そんな様子を見ていると、もう一羽のカワウがグワッグワッと鳴きながら近づいてきたのです。
少々の小競り合いの後、後から来た個体が負けて別の岩の上に落ち着きました。
その様子は「早くその場所替ってくれよ!」と言っているようで面白かったです!
ついお花などの季節の移り変わりにばかり目を向けてしまいがちですが、
よく見かけるカワウをゆっくり観察したことで、今まで見落としていたかもしれない面白い場面に出会うことができました。
普段あまり気に留めないものもじっくり観察することが大切だということを改めて実感しました。(はる)
◆ 自然観察会情報 ◆
★「戦場ヶ原花ハイキング」
平成29年6月25日(日) 10:00~12:00 〈当日、赤沼自然情報センターにて現地受付(開始5分前まで)〉
初夏の戦場ヶ原を彩る花々やワタスゲを楽しみながらの、ライトなハイキングです。
◆ 企画展情報 ◆
★「武田久吉展~日光の山々で躍動した若き日々~」in日光自然博物館
平成29年4月29日(土)~7月9日(日)(5月まで月曜休館)
登山家・植物学者であり「尾瀬の父」と呼ばれた武田博士。その原点となった少年時代の日光との関わりを紐解きます。
★「干支展 奥日光の野鳥たち」
平成29年5月20日(土)~平成29年7月9日(日)
トリ展再び!!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!?
★「植物画展」in中禅寺湖畔ボートハウス
平成29年4月29日(土)~7月9日(日)(5月まで水曜休館)
「花遊びの会」のみなさまが描かれた力作の数々を、ぜひご覧ください。