日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2017.10.06
新・山の上からこんにちはvol.231

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

  

■ 今朝の奥日光は 9℃(博物館周辺 8:00時点)天気は曇り

 

今回は日本300名山に数えられる太郎山、のすぐ手前にある小太郎山へ紅葉や展望を見るため行ってきました。

山王峠にある登山口から山王帽子山へ登って下りまた登るという少しハードなコースです

(太郎山登山口)

まずは山王帽子山を目指します。

入り口付近はミヤコザサの林をかき分け、道を見失わないよう進んで行きます。

 

(食べ痕)(ホコリタケの仲間)

途中、木に残されたシカの食べた痕や胞子を吐き出すキノコ、ホコリタケをみつけたりして道草をしながら・・・ 

    

(山王帽子山山頂からの展望)

1時間ほどで山頂へ到着!...しかし木が邪魔であまり景色が見れない。

それがより一層、展望が良いと誉れ高い小太郎山への期待が膨らみます。

 

100mほど下り、ようやく太郎山が見えてきました。最後のピークですが一気に400mほど登らなくてはいけないので、ここからが本番です。

(太郎山)

厳しい登りを超え、鬱蒼とした樹林を抜けると段々空が開けてきました。小太郎山、山頂到着です!

せっかくなので立札まで景色を見ず我慢しながら歩いて行きます。

そして、振り返るとドーン!!

(男体山側)

左から男体山・中禅寺湖・戦場ヶ原・小田代原と名スポットが凝縮された奥日光全景を見ることができました!

戦場ヶ原や小田代原にはここまで楽しませてくれた草紅葉が、竜頭の滝上から戦場ヶ原にかけて木々の紅葉の始まりであるミズナラなどの黄色い林が見て取れます。だんだんと秋らしくなってきています。

 

(こっちは太郎山側)

景色をめいいっぱい楽しんだところで下山。来た道を戻ります。

その間、雲行きが怪しくなり冷え込んできたと思いきや、みぞれが振り出しもう冬?かと思いました。

さらに冬を感じる出来事にも出会えました。

 

道端にもこもこした土の山があったので不思議に思い、掘り返してみると・・・

なんとアズマヒキガエルが土の中で冬眠中でした!

厳しい冬に向け外の気温よりも一定である土の中で次の春に向けて準備をしているのですね。

今回のように秋らしい景色も、ちょっとした冬も体験できる今の奥日光に訪れてみてはいかがですか?(足)

 

 

 

 

 

◆ 観察会情報 ◆

★『紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ平成29年10月15日(日)8:00~12:35 

 〈締切:10月1日〉 ⇒〈締切を10月12日(木)必着に延長、先着順にして絶賛受付中です!〉
  紅葉真っ盛り!湖畔から湖上から自然と歴史を学べる贅沢イベント♪ 

 

★『奥日光星ふる夕べ平成29年11月18日(土)19:00~21:00〈〆切:当日16:30〉
  しし座流星群や秋の星座を見ながら、奥日光の夜を楽しみましょう。

  ※お申込みは電話のみでお受けしています。

 

 

◆ 企画展情報 ◆

★「あいらぶ写真展」 平成29年9月9日(土)~11月9日(日)

  花や自然・風景などをテーマにした県内在住のアマチュア写真家たちによる写真巡回展を展示。

 

★「秋のポスター展」 平成29年9月9日(土)~11月9日(日)

  紅葉の季節にちなんで、これまでに製作した紅葉を扱った博物館ポスターの傑作を展示。