奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は 6℃(博物館周辺 8:00時点)
戦場ヶ原で一日雪が舞う日があったり、社有車を急いで冬タイヤに履き替えたり……奥日光は一気に冬めいて、一段と寒い日が増えてきています。
そんな冬の気配を背に受けつつ、紅葉の最前線を追いかけて、いろは坂を下り、霧降の滝と二社一寺へ足を運びました。
霧降の滝の駐車場から観瀑台までは、歩いて10分もかからない短い道のりですが、今回が初・霧降の滝!だったので、せっかくなのであたりを眺めながらゆっくり往復することにしました。
お天気もよく、頭上では黄色に染まったカエデ類やコナラの葉に、日の光が透けていて、幻想的でした。
そして足元には、コナラのドングリがたくさん!
よく見てみると、ちゃあんと木の実としての役割を果たしているところが見られました。
殻を割って飛び出している、柔らかそうな白いものは、ドングリ(コナラ)の根っこ!
よく見ようと思って拾おうとしましたが、びくともしません。なんと、赤ちゃんながらも、すでにしっかり土の中に根付いている様子……!
幼少期から大木の気概を感じて、改めて植物の力強さに感服しました。
さらに進んでいくと、石垣の表面にヘビの鱗がびっしり張り付いているのを発見してしまいました。
これ、ジャゴケ(蛇苔)というコケの仲間なんです。(うじゃうじゃが苦手な方、どアップ写真でゴメンナサイ)
苔むしてふわふわの石の上にぺったり張り付いている様子が、ちょっぴり不気味。でも表面を撫でてみると、本物のヘビのようにひんやりスベスベで、撫で心地抜群でした。
肝心の霧降の滝ですが、観瀑台に出ると美しい風景が出迎えてくれました。
秋めく紅葉の斜面の向こうには、雪化粧の女峰山。まるで一枚の絵画のようではありませんか?
湯滝や華厳滝といった、奥日光のド迫力の滝を見慣れているためか、とても優雅な印象を受けました。
紅葉の状態としては、見頃と呼んで差し支えありません!週末を目安に、ぜひお早めにご覧いただきたいです。
さて、最後に東照宮・輪王寺・二荒山神社の、二社一寺あたりですが……
こちらは全体的には、見頃には少し早いような印象。カエデ類の青葉も多くありました。ただ、日当たりや種類の違いで、色付きの進んでいるものもありました。
今日から三連休の間は、二社一寺で夜間ライトアップが行われますので、昼間とはまた違った景色をお楽しみいただけるかと思います。
日光の紅葉もいよいよ後半戦。まだまだ目が離せません……!(山)
◆ 観察会情報 ◆
★「オオワシ・オジロワシをさがそう ~千手ヶ浜編~」 平成29年11月22日(木・祝)8:45~12:05※低公害バス発着時刻
★「オオワシ・オジロワシをさがそう ~ボートハウス編~ 」 平成29年12月8日(土)9:00~11:00
今年もデカいあいつらを見つけ出そう!初心者大歓迎の冬バードウォッチング開催♪
<お申し込み:各回前日16時まで電話受付・先着20名>
◆ 企画展情報 ◆
★「あいらぶ写真展」 平成29年9月9日(土)~11月9日(日)
花や自然・風景などをテーマにした県内在住のアマチュア写真家たちによる写真巡回展を展示。
★「秋のポスター展」 平成29年9月9日(土)~11月9日(日)
紅葉の季節にちなんで、これまでに製作した紅葉を扱った博物館ポスターの傑作を展示。