日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2017.12.14
新・山の上からこんにちはvol.241

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■ 今朝の奥日光は -6℃(博物館周辺 8:00時点)

雪が舞う機会が増えてきて、先週はうっすら雪が積もりました。

季節は順調に冬へと進んでいるようです。

 

今回足を運んだのは光徳。

冬期は閉鎖になる駐車場やトイレが多い中、光徳は駐車場もトイレも使えて近くにある日光アストリアホテルでは、温泉の日帰り入浴が利用できてこの時期とても便利なのです。

光徳周辺は全体的に約5cmほどの積雪があり、真っ白な状態。

誰もまだ踏んでいない雪に足跡を付けて、静かな森に雪を踏みしめるキュッキュッという音だけが聞こえて、森を貸切にしているような気分。

ですがしばらく歩くと先客の足跡が出現しました。

キツネと思われるモデルウォークで歩いたようなきれいな直線の足跡!

たどっていくと途中で立ち止まり、あたりの様子を伺ったような跡がありました。

普段見えない動物の痕跡を見られて、種類や生活の様子を想像できるのも冬のいいところのひとつだと思います。

そして今回はオオワシやオジロワシのように冬に奥日光に渡ってくるアオシギという鳥を探していたのですが・・・

残念ながら見つけることはできませんでした。

身体が周囲に溶け込む模様をしているうえにかくれんぼ上手。

今回のかくれんぼ勝負はアオシギの勝ちのようです。

アオシギは見つけられませんでしたが、代わりに留鳥たちの冬らしい姿を見ることができました!

いたのはコガラ。奥日光では一年中みられる鳥ですが、彼らは冬になると複数の種類で混群という群れを作って行動します。

気づけば周りはコガラたちがたくさん。人の気配が少なく、彼らもごはんを探すのに夢中とあってかなり近くでかわいらしい姿やしぐさを見ることができました。

 

時期が違えば定番のコースであっても見られるものや出会い、発見は変わってきます。今の時期は雪が本格的に降り出す前でまだ気軽に出かけることができるので、防寒具やスノーブーツなどの足回りの装備をしっかり用意して、奥日光の新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

◆ 企画展情報 ◆

★「干支展 “イヌ”に関するエトセトラ」 

平成29年11月25日(土)~平成30年2月11日(日)※月曜(祝日の場合は翌日)休館

イヌの仲間のキツネやタヌキ、星座のイヌなど、いろいろな“イヌ”をご紹介★