奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は -6℃(博物館周辺 8:00時点)
冬の早朝の様子を見たい!と思い、日の出前に出発して小田代原へと足を運びました。
普段ならば赤沼から小田代歩道を使いますが、今回は暗かったため、低公害バスの運行路線である市道1002号線を使いました。
積雪が少なく歩きやすいのが長所です。しかし人工の道だからと言ってあなどってはいけません。足元にはキツネらしき足跡が、白み始めた空には木星も輝いていました。
小田代原には6:30頃に到着。
まだ薄暗い景色の中で動くものは私のみ……かと思いきや、立ち止まって耳をすませると、キツツキのドラミング音、カケスやカラ類の鳴き交わす声、ネズミが乾いたササを踏む音が聞こえ始め、森の住民たちが起き出したのがわかりました。
この日、日の出の時刻は6:49。しかし7:00近くになってもなかなか太陽は姿を現してくれません。
もしかして曇天で太陽が見えないのではと不安に襲われながらじっと待っていましたが、ふと、男体山の方を改めて見てみると、いつの間にか小真名子山の斜面がぼんやりと赤味を帯びていました。
あわてて振り返ってみると、カラマツやミズナラ、シラカバの林が、まるで朱墨をかけられたかのように上からあっという間に染まっていきました。
「やっときた……!!」
暖かいご来光をありがたく拝みます。
寒い中、不安にかられながら待って、ようやく……でしたので、感動もひとしおでした。
夢中になって写真を撮りましたが、ふとカメラから目を離して見渡してみると、足元がキラキラと、日の出前にはなかった輝きを帯びているではありませんか。
よーく見てみると、ミヤコザサの表面に、針の形や六角形、雪の結晶のような六花型の霜が降りて、陽光を反射してキラキラと輝いていました。
きれいな形の結晶に育つには、氷点下の厳しい冷え込みが必要とのこと。改めて奥日光の冬の厳しさを実感しました。
この霜ですが、もっと湿気が多ければ、葉の表面に降りるだけでなく、植物全体が霜に覆われる「霧氷」が見られます。戦場ヶ原や中禅寺湖畔、以前記事にもあがった光徳沼周辺であればそういった景色も見られるかも……?
再チャレンジしてみたいところです。(山)
!注意点!
①木道上の積雪は深い箇所でもまだ10cm程度ですが、踏み固められた場所が凍結しています。登山靴にスパッツをはく、またスノーブーツをはくなど、滑りにくく防水性のある装備がおすすめです。
②日の出前後が一日で一番冷え込みます。今回歩いた時には-10℃を下回っており、濡れタオルもカチコチに凍りつく程でしたので、防寒対策はしっかりと!
◆ イベント情報 ◆
平成30年1月27日(土) 10:00~12:00 〈〆切:1月17日(水)〉
ちびっこゆきんこ元気っ子!スノーシューにチャレンジだっ!!雪の世界でいっぱい遊んじゃおう!!
平成30年1月28日(日) 10:00~12:45 〈〆切:1月17日(水)〉
冬も大運動会でぽっかぽか!真っ白な雪をけちらしちゃえ!!
平成30年2月 ①3日(土) ②10日(土) ③24日(土) 10:00~14:00 〈〆切:各回10日前〉
初心者も経験者も大歓迎!まだ知らない世界を求めて、スノーシューを履いたら白き森へGO!
平成30年2月3日(土) 19:30~21:00 〈〆切:1月31日(水)〉
「暗闇」+「雪」=新体験!? スノーシューを履いて、いざ夜の森へ!!
◆ 企画展情報 ◆
平成29年11月25日(土)~平成30年2月11日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)
イヌの仲間のキツネやタヌキ、星座のイヌなど、いろいろな“イヌ”をご紹介★