奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は -8℃(博物館周辺 8:00時点)
最近は日中0℃を上回ることもあり、すごしやすい日が多い中禅寺温泉地区です。
今回は、そんな中禅寺湖畔を、旧英国・イタリア大使館別荘記念公園(3月末まで冬季閉鎖中)の方向へ、散策してきました。
この日も最高気温4℃を記録した快晴の日でした。
歌ヶ浜駐車場を越えた市道沿いをぶらぶら。
お腹のオレンジが鮮やかなヤマガラや、木の幹を駆け回って餌を探すゴジュウカラなど、留鳥である小鳥たちの姿もたくさん見られました。
森の中では、暖かい陽気に浮かれてさえずり出す鳥も。
奥日光の春はまだまだ遠いですが、私までちょっとウキウキしました。
しかし、この時期の「暖かい」は決して「良い!」ばかりではないのです。
雪の表面がとけて夜間の冷え込みで路面が凍結する、気温が高くて積雪の表層部が雪崩(表層雪崩)を起こす可能性がある、などなど。難しい。
今回はとても穏やかな気候でしたが、実はこの道は風が強く寒いことが多いんです。
打ち寄せられた湖水が木などにかかって凍りつくしぶき氷という現象も、冬の風物詩の一つ。駐車場の樹木が1本丸ごと凍りついてしまうこともあるんです。
樹木のしぶき氷は残念ながら無くなっていました……
が、浜辺に出てみると、別の不思議な氷の造形を発見しました。
クラゲ!!
よく見ると桟橋の足元にも!!
波打ち際にせり出した大きな石や、木の杭や、色んな場所についた「クラゲ」みたいな氷のかたまり。
波をかぶる上の方はすべすべのドーム状の氷がつき、下の方は水が打ち寄せ滴がしたたるため、たくさんの短い氷柱ができるのです。
クラゲ成長記。
こちらは今にも湖に向かって行進を始めそうなクラゲ。
その他にも、岸壁にはカーテン状の氷が。石の上をよく見ると苔が閉じ込められているものも。
色だって、無色透明~青みがかった白色まで様々。
いくら見ていても飽きませんでした。
すごしやすい春も待ち遠しいですが、まだまだ面白いものがあふれている冬。余すところなく満喫していきたいですね!(山)
※※今回のコース状況※※
道の雪はしっかり踏み固められているため足が沈むことはありません。
ただし表面が凍りつき滑る箇所も多いため、登山靴など滑り止めのしっかりした靴でお越しください。
◆ イベント情報 ◆
平成30年2月土曜 ①3日 ②10日 ③24日 10:00~14:30 〈〆切2月20日(火)・先着順〉※延長中!
初心者も経験者も大歓迎!まだ知らない世界を求めて、スノーシューを履いたら白き森へGO!
平成30年3月11日(日) 10:00~14:00 〈〆切2月28日(水)〉
いきものたちがすむ、森を探検!つながり(生物多様性)に注目すると、もっとおもしろい♪
◆ 企画展情報 ◆
★ 「春の企画展 大自然につつまれた遊び -EXCURSION-」
平成30年2月17日(土)~平成30年4月22日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)
ヨットやカヌーをはじめとした中禅寺湖での「湖上遊覧」に着目し、奥日光の観光の歴史を振り返ります。