奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は8℃(博物館周辺 8:00時点)
早朝は小さな水たまりが凍ってしまうくらいまだ冷え込みますが、日中には10℃近くまで気温が上がることもあり、春の足音が聞こえ始めました。
今回はそんな気候の中、中禅寺湖畔をのんびり歩いてきました。中禅寺温泉街から湖に沿って南へ向かい、歌ヶ浜駐車場を起点に、旧英国・イタリア大使館別荘記念公園を目指しました。
一ヶ月前にもちょうど同じコースを歩いて、中禅寺湖の冬の名物である「氷の造形物」をご紹介しましたが、こういった氷の造形は溶けてしまっていました。
動植物たちも生き生きと活動し始めています。
旧イタリア大使館の敷地内で、5分ほど立ち止まって耳をすませ、周りを見回していただけで、シジュウカラ、ヤマガラ、アカゲラなど、7種類もの小鳥に出会えました。
しきりに木や地面をつついて食料を探したり、枝から枝へ飛び回ったりと、いつまで見ていても飽きません。
そんな小鳥たちのとまっていた枝先をよく見てみると、冬芽がすこーしふっくらしてきた様子?
冬芽(ふゆめ)とは、来春に芽吹かせる葉や花の芽を、厳しい冬の環境から守る工夫です。芽鱗(がりん)という殻で守っているものや、ふわふわの毛を持っているものなど、工夫の仕方はそれぞれ。
しかし、例えばヤナギの仲間のような早いものでは、ふわっふわの花芽が顔を覗かせているものもありました。
新芽の黄緑色がうっすら透けているものもあり、ちょっと美味しそうかも…と思ってしまいました。
とはいっても、大使館施設周辺は落葉樹の多い林。
新緑にはまだまだ早く、むき出しの枝が寒々しい風景です。
おや、枝に何かついている様子?
近くで見てみると、
奥日光で今年初めての花に出会いました!
マンサクという、春の訪れを告げる一番手の花です。あまり派手な色合いではありませんが、奥日光で久しぶりに白以外の色を見られて、一気に気分も高揚します。
花びらの先がくるりと丸まっていますが、まだ完全に開いていなかった様子。
満開になるとイソギンチャクの腕のような花びらがピンと伸び、木全体が黄色に染まるようです。枝にはまだたくさんの蕾が控えていましたので、楽しみはこれから!といった様子でした。
ここからどんどん季節が変わっていきます。見逃さないようにしないと!(山)
★ 歩道状況 ★
日当たりの良い道路や歩道の雪・氷はあらかた溶けてしまっていますが、日陰では全面につるつるの氷が張っている場所もあり、転倒の危険性大。スタッドレスタイヤや、滑り止めのついた靴などを装備の上、十分にお気をつけてお越しください。
また、阿世潟~千手ヶ浜までの歩道は冬期閉鎖中です。予めご了承ください。
◆ イベント情報 ◆
「本物の出会い」デスティネーションキャンペーン期間 開催予定イベント
(詳細についてはこちらのページにて随時情報を掲載します)
★ 奥日光バードウォッチング三昧
平成30年4月30日(月祝) 10:00~14:00予定
★ 戦場ヶ原ガイドウォーク
平成30年5月3日(木祝)~6日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定
★ 中禅寺湖・天空の星空タクシー
平成30年5月5日~6月30日 毎週土曜
★ 中禅寺湖南岸トレッキング
平成30年5/13,20,27日(日) 9:00~15:30予定
★ 戦場ヶ原花ハイキング
平成30年6/10,24日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定
◆ 企画展情報 ◆
平成30年2月17日(土)~平成30年4月22日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)
ヨットやカヌーをはじめとした中禅寺湖での「湖上遊覧」に着目し、奥日光の観光の歴史を振り返ります。