日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2018.04.06
新・山の上からこんにちはvol.256

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は天気はくもり、気温は10 ℃ (博物館周辺 8:00時点) 

今回は華厳滝エレベーターを利用して華厳滝に行ってきました。

間近で見る華厳滝は、雪が溶けあらわになっているごつごつの岩肌と轟々と鳴る落水の迫力も相まって圧倒されそうでした。

それでは終わらず、滝壺付近には太陽の光が差し込みきれいな虹が映し出され、滝の音に負けじと鳴くミソサザイのさえずりも重なりあってなんて贅沢な空間・・・と思いました。

 

そうして、華厳滝を眺めていると今回の主役が活発に動き回っていました。

そうイワツバメです!

多いときには100羽ほどが華厳滝上空をヒュンヒュンとせわしなく飛び回っていました。

渡り鳥のイワツバメは、冬を別の場所で過ごしたあと、今頃の時期に繁殖のため奥日光に戻ってきてくれます。

ながいながい旅をしてきたイワツバメですが、まだまだ休むことなく巣作りに励んでいるようです。

 

せっかくなのでそんなイワツバメたちをじっくり観察してみました。

彼らは双眼鏡で追いかけるのも大変なスピードで飛ぶのですが、よく観察してみると周囲の岩壁の小さな穴に出入りを繰り返しているようです。これが彼らにとっての家なのでしょう。

その穴は数十メートルほどの岩壁にいくつもあって、それぞれイワツバメたちが利用しているようです。

まるで都会の高層マンションに思えました。ただ入居希望者に対して部屋数が少ないせいか、数羽が同時に小さい部屋に入ろうとし、先に居た住人に激しく追い出されるというご近所トラブルも起きていました。

(ご近所トラブル中?)

他にも、自分の部屋と間違えたのか、穴に一度入って慌てて隣の穴に入り込むおっちょこちょいな姿や、玄関で井戸端会議中の人たちのように、穴の入口を囲って何羽かが集まっている姿は、妙に人間社会のように感じておもしろかったです。

(井戸端会議中?)

今まではじっくり観察する機会がなかったイワツバメたちですが、ぼうっとみているだけでは気づけないことがたくさんありました。生き物が活発になりだすこの時期に、みなさまも新たな視点を意識して奥日光に遊びに来てはいかがですか?(足)

 

◆ イベント情報 ◆

「本物の出会い」デスティネーションキャンペーン期間 開催予定イベント

(詳細についてはこちらのページにて随時情報を掲載します)

 

★ 奥日光バードウォッチング三昧!

平成30年4月30日(月祝) 10:00~14:00

★ 戦場ヶ原ガイドウォーク

平成30年5月3日(木祝)~6日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30

★ 中禅寺湖・天空の星空タクシー

平成30年5月5日~6月30日 毎週土曜

★ 中禅寺湖南岸トレッキング

平成30年5/13,20,27日(日) 9:00~15:30

★ 戦場ヶ原花ハイキング

平成30年6/10,24日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定

 

 

◆ 企画展情報 ◆

★ 「大自然につつまれた遊び EXCURSION」

平成30年2月17日(土)~平成30年4月22日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)

ヨットやカヌーをはじめとした中禅寺湖での「湖上遊覧」に着目し、奥日光の観光の歴史を振り返ります。