奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は9℃ (博物館周辺 8:00時点)
昨日に引き続き今日も春の陽気に包まれそうな奥日光。
今回は戦場ヶ原へ足を伸ばしました。
コース:赤沼P~戦場ヶ原~湯滝P
(赤沼Pは使用できるようになっています。湯滝Pも斜面の雪はまったく無いので自家用車でも簡単にアクセスできるようになっています)
国道から入ってすぐに、お腹の橙色が特徴的なアカハラと出会いました。
奥日光には今頃の時期に子育てのためにわたってくる、夏鳥です。
なぜか逃げず、私が歩く約10m先の道を、チョンチョンと飛(跳)んで進んでいました。
2~3mのところまで近付けることもあり、道案内をされているような、はたまた追いかけっこをしているような気分で、ゆっくり歩を進めました。
アカハラの先導のおかげか、マガモの夫婦、カケス、シジュウカラやアトリの群れといったたくさんの鳥たちにも出会うことができました。
また、写真は残念ながら……でしたが、夏鳥のアカハラと、奥日光では冬鳥のアトリを同時に見られた場面もありましたよ!一瞬「今は冬?それとも春?」と混乱しましたが、季節も種類も様々な鳥たちが見られるのも、今の戦場ヶ原ならではの景色です。
この日は雲が低く、冷たい雨が降り注いでいたので、見通しはききませんでした。
・・・が、濡れると映える色や、水を吸って面白くなる物など、雨の日スペシャルがあるのをご存知ですか?
例えば、戦場ヶ原に広がる、低木のホザキシモツケ群落。
幹が濡れると赤色が映えて、地面が燃えているようにも見えました。
木の幹に注意を向けると、菌類や藻類の仲間である地衣類の薄緑色が目立っています。
拾い上げてさわってみると、水を吸っているため意外と弾力があって、ふかふか・やわらかの面白い感触です。
森の中では、枝のそこかしこで、キクラゲが自己主張していました。
これは食用のものと同じ種類のようで、つまんでみると水に戻したキクラゲのぷるぷる触感そのもの!
あいにくの雨、花の彩りあふれる季節にはまだもう少し、の時季でも、視点を変えて見たりさわったりすることで、やっぱりおもしろいことに出会えるのが、自然の中を歩く醍醐味だなと思います。
ここでは紹介しきれなかったものも実はまだまだ……!? ぜひご自身で確かめに来てみてくださいね。(山)
◆ イベント情報 ◆
「本物の出会い」デスティネーションキャンペーン期間 開催予定イベント
平成30年4月30日(月振休) 10:00~14:00予定 【事前申込が必要】
平成30年5月3日(木祝)~6日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定
平成30年5月5日~6月30日 毎週土曜 18:30~20:00予定 【事前申込が必要】
平成30年5月13,20,27日(日) 9:00~15:30予定 【事前申込が必要】
平成30年6月10,24日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定
◆ 企画展情報 ◆
平成30年2月17日(土)~平成30年4月22日(日)※月曜休館(祝日の場合は翌日)
ヨットやカヌーをはじめとした中禅寺湖での「湖上遊覧」に着目し、奥日光の観光の歴史を振り返ります。
★ 「干支展 “イヌ”に関するエトセトラ」
平成30年4月28日(土)~平成30年7月8日(日)※5月末まで月曜休館
ご好評をいただいた干支展の再展示。イヌの仲間を取り上げた解説、民芸品のご紹介などイヌづくし!