奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は天気は晴れ、気温は8℃(博物館周辺 8:00時点)
今回は高山へ花の開花状況を確認するため行ってきました。
歩いたコースは竜頭滝上にある登山口から上って、小田代原方面へ下るルートです。
当日は雨、8:30頃の竜頭滝上付近の気温が2℃とかなり冷え込んでいました。
さらに朝方までは0℃を下回っていたようで、男体山から周囲のササまでみぞれ状に残った雪で真っ白けでした。
平地に比べ標高が高く気温が低い奥日光では、都会にしてみれば珍騒動になるようなこともままあります。
ですが、そのおかげでカラマツの芽吹きが氷に包まれた不思議な光景を見ることが出来ました。
少し急な傾斜を上がっていくと、ウリのような肌のカエデ、その名もウリハダカエデが生えていました。
葉がまだない枝先をよく観察してみるとなにやら緑色をした尻尾のようなものが・・・。
どうやらウリハダカエデの花で、冬芽の中から弾けるように飛び出ていました。
冬芽の中には折りたたまれたしわしわの葉もあり、植物たちの長い冬を生き抜く知恵を見た気がしました。
しかしせっかく厳しい冬を乗り越えたのに、また雪に襲われて少しかわいそうでした。
尾根沿いを歩いていくとふんわりとしたドレスのようなアズマシャクナゲが開花していました。
しかし、すべての株で咲いているというわけではなく、つぼみのままの状態が多く見られた印象です。
淡いピンク色の風景で癒してくれたアズマシャクナゲを後にして、ぐっと登れば高山山頂です!
展望は霧のためビミョー、しかし雨音と小鳥たちのさえずりが体を癒してくれます。さて、一息ついて下山していきます。
山頂直下には前回ご紹介したトウゴクミツバツツジという紫色のツツジが多いのですが、時期が早いせいかつぼみ多数。
見ごろまではもう少しかかりそうです。
そして、シラカンバの並木を越えて終了!今回はイレギュラーな天気でしたが、それでも植物たちは花を咲かせていました。
低公害バスで気軽にアプローチできる高山のすそ、中禅寺湖北岸ではすでにトウゴクミツバツツジが満開ですのでみなさまも可憐の花々を見に奥日光へお越しになってはいかがですか?(足)
★歩道状況★
(5/9時点で)連日の雨と溶けた雪のダブルパンチのおかげで地面はぬかるみが多数あり、たいへん歩きづらいです。
登山靴にスパッツは必須で、ぬかるみに足を取られるので、体を支える助けになるストックもあると安心です。
◆ イベント情報 ◆
「本物の出会い」デスティネーションキャンペーン期間 開催予定イベント
(イベント名をクリックでイベントページへ飛びます)
平成30年5月5日~6月30日 毎週土曜 18:30~20:00予定 【事前申込が必要】
平成30年5月13,20,27日(日) 9:00~15:30予定 【事前申込が必要】
平成30年6月10,24日(日) 10:00~12:00/13:30~15:30予定
◆ 企画展情報 ◆
★ 「干支展 “イヌ”に関するエトセトラ」
平成30年4月28日(土)~平成30年7月8日(日)※5月末まで月曜休館
ご好評をいただいた干支展の再展示。イヌの仲間を取り上げた解説、民芸品のご紹介などイヌづくし!