奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光の天気は 曇り、気温は2 ℃。(博物館周辺 8:30時点)
秋が終わり、冬始まりといったこの時期、まだ雪は積もらずといった状況ですが、戦場ヶ原では何が見られるのか。
戦場ヶ原の様子を見に、三本松駐車場から赤沼→戦場ヶ原→北側の戦場ヶ原→光徳入口→三本松駐車場、といったルートで歩きました。
当日の天気は、上の写真のように快晴。
最近の赤沼周辺は朝方マイナスの気温になることが多いのです。9:30頃に車の温度計で気温を確認すると、なんと7℃もあり驚き。
しかしこんなことはまれ、放射冷却で冷え込むこともあります。奥日光に来る際は暖かい服装はもちろん必須です。
戦場ヶ原の木道を歩き始めると、至近距離にエナガの群れが。
私のことは気にするそぶりもなく。とても可愛い姿が撮れました。
他にもツグミがやってきていました。近くに飛んでは来なかったので写真は撮れず。
ツグミはよくズミの実を食べていたりします。
戦場ヶ原でたくさん見られるズミですが、ズミの実は鳥たちに結構人気。
ズミは日当たりが良く湿り気のあるところによく生えます。
戦場ヶ原の環境は、ズミにとって好条件なんですね。
木道の上にはこんなものも。結構おちてたりします。ちょっと崩してみると…
ズミの実を食べてますね。実の皮や種があります。他には針葉樹の葉っぱ?
別の場所で見つけた糞ですが、これには種などの他に毛みたいなものも見えますね。
イタチの仲間のテンは雑食性、草や木の実の他に、ネズミなども食べます。
身体が小さく木登りも得意なので、この糞はテンのものでしょうか。
糞を割って観察してみると、どんなものを食べているのか分かり、
その動物の種類や生活が見えてきます。抵抗がなければ糞の観察もおすすめです。
北側の戦場ヶ原を抜けて三本松駐車場に戻りました。
透き通った空気、澄んだ青空、雄大な男体山…
贅沢な時間でした。
国道120号線沿いもズミの木がいっぱい。
戦場ヶ原の環境がズミを育て、ズミの実が多くの生き物の栄養になっています。そうした繋がりを育む豊かな自然環境の奥日光。そんな豊かな自然の中で、様々な生き物の観察をしてみたり、冬始まりの透き通った景色を見に、ぜひ奥日光にお越し下さい!
(Hori)
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