奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光の天気は曇り、気温は-5℃。(博物館周辺 8:00時点)
奥日光には多くの冬鳥が飛来してきます。湖を利用するカモだけでも10種類以上!
ではこの時期の湖に飛来する水鳥で、今はどんな種類が来ているのかな?
それを見に今回は中禅寺湖と湯ノ湖を見てきました。
中禅寺湖は菖蒲ヶ浜に足を運びました。
オオバンやキンクロハジロ、オナガガモがプカプカしていました。
オナガガモが餌を探している姿が愛くるしい。
そんなカモたちの可愛い姿を見ていると、上空に大きな影が…?
突如頭上にオオワシが現れました!大きい!
姿を確認して間もなく、オオワシは水面へ急降下!
目の前で魚を獲って見せました!
魚を掴んでいる姿はなかなか見ることができません!これは貴重!
実は2回目のトライで魚を上手く掴めず落としていました。
その後オオワシは木に留まり落ち着いているようで、次の目的地もあったので菖蒲ヶ浜を後にし次は湯ノ湖へ。
(※菖蒲ヶ浜に車でお越しの際は、道を挟んで向かい側にある竜頭滝下駐車場をご利用ください。)
この日(22日)の湯ノ湖の様子
湯元地区は強風で、時折地吹雪でホワイトアウトすることも…。
そんな中見られた水鳥は、キンクロハジロやホシハジロ……あれ?少ない?ちょっと期待外れの様子で残念でした。
中禅寺湖は面積が広いだけでなく水深もあり、よく潜水して餌を獲るカモやカイツブリ類が多く、水深が中禅寺湖ほど深くない湯ノ湖では水面で活動するのが得意なカモ類が多く見られる傾向があります。(今回その代表的な鳥たちにはあまり出会えませんでしたが)
生き物たちはそうした地形などの環境の違いによって利用する場所が変わってくるので、観察したい生き物に出会うためには、その生き物の生態と自然環境を知り、それらを照らし合わせることで出会える可能性がぐっと上がるんですね。
今回見られた水鳥たちやオオワシは、冬で尚且つ深い山奥に湖のある奥日光ならではの出会いだったと思います。そんな中でも湖の違いなど環境の差で見られる鳥が違ったりするのも奥日光の楽しみ方のひとつですので、ぜひ奥日光の冬を楽しみにお越しください!
(Hori)
○○自然体験イベント情報○○
平成31年2月2,16,23日(土)10:00~14:30
自然解説員の案内で、一日たっぷりスノーシューを楽しめます。
平成31年2月16日(土)19:00~21:00
雪の森で開催するナイトハイク。動物や星空が見られるかも知れません。
平成31年3月10日(日)10:00~12:30
「生物多様性」や「生態系」、HOTなワードを屋内外での活動で楽しく学べます。
◇◇企画展情報◇◇
◆ 明治150年「地域の記憶展 明治の山峡-華厳のひびき-」
平成30年11月24日(土)~ 平成31年2月17日(日) ※休館日を除く
華厳滝に心動かされた、また滝で地域活性化を図った人々の思いが詰まった、様々な作品を展示しています。