日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2019.03.14
「奥日光発・セイブツタヨウセイ入門」開催報告

※ブログ中の画像に関して不適切な使用の箇所がございましたので訂正いたしました。謹んでお詫び申し上げます(3/19)

 

先日3月10日(日)、「奥日光発・セイブツタヨウセイ入門」のイベントを開催いたしましたのでご報告します。

 

昨年度に引き続き、今年度もJTB様のご協力をいただき、「JTB地球いきいきプロジェクト」の関連イベントとして開催。

冒頭、JTBのスタッフさんからプロジェクトの概要をご説明いただきました。

 

続けて、私からの無茶な質問。

私「セイブツタヨウセイとは何なのか、説明できますか?」

参加者『よく分からないから、参加しました』

……ごもっともです。では、森の中へ探しに行ってみましょう!

 

 

男体山の裾に広がる森林内を、特別に許可を得て散策しました。

森に足を踏み入れてすぐ、足元に落ちていたシカの糞に気付き、シカの食糧などのお話をしました。

そこからは、大人の腰丈もあるササをものともせず、面白そうなものを求めて積極的に探し回りました。

 

ある時は木の根をじっくり観察してみたり。

 

木々に残された動物の痕跡(ツキノワグマの食痕や、イタチ類の爪跡)を見たりさわったり。

 

暖かな日差しの下で野外観察をたっぷり楽しんだ後は、博物館へ戻ります。

 

野外で各々に拾ってきていただいた、

「生きものの生活が感じられる面白いモノ」

を、見たり嗅いだり触ったり、さらにじっくり観察してみました。

人によって興味は様々。木の皮や木の実、朽木など、持ち寄ったものを全員で共有します。

 

※自然物の拾得について

本イベントでは、私有地内にて許可をいただいた上で拾得しました(イベント後は返却しました)。通常、一般のお客様による土石の採集・持ち帰りはご遠慮いただいています。

 

 

そして最後には観察したものを元に、「ヒトは多様な自然物から恩恵を受けていること」「生物多様性が失われると……」といった話をスライドレクチャーで学び、終了となりました。

 

 

野外観察や室内観察、スライドレクチャーのどれも、「ちょっと物足りない……!」と惜しまれながらも、皆さんご満足のご様子でお帰りいただきました。

ご参加いただいた皆さんの、含めた生きものの関わり合いへの興味や、実体験を伴う理解が深められていましたら、嬉しいです。

 

ご参加いただき、ありがとうございました!!(山)

 

 

★☆来年度のイベント予告☆★

こちらは生きもの全般でなく、鳥類に特化した観察会です。

初心者さん、玄人さん、皆様奮ってご応募ください!

 

★奥日光バードウォッチング三昧!

 4月29日(月祝)10:00~14:00

(詳細は博物館HPトップよりイベント詳細ページへアクセス!)