日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2019.03.30
新・山の上からこんにちはvol.306

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光の天気は快晴、気温は-3℃(博物館周辺 8:00時点)

 

今回3月27日に行ってきたのは、赤沼(駐車場は冬季閉鎖中・4月1日よりオープン予定)を出発し、湯滝方面へ徒歩15分ほどの「わたすげデッキ」と呼びならわされているポイントまでの往復。

 

雪はだいぶ溶け進んでいましたが、道の上にはまだまだ残雪も多く、

滑る箇所もありました。

 

 

春めいてきた気温のおかげで、土の中の霜柱や氷がしっかり溶けているところも多かったです。

土の道では、最大で5cm泥の中に靴が沈んでしまうほどぐずぐずにぬかるんでいるところもあり、靴がどろどろになりました……

 

ただ、

 ぐずぐずにぬかるんでいる

  =気温が上がってきた!

   =春が近付いてきた!!

という証でもあるので、泥がついて重たい靴にげんなりしつつも、心は浮き立ちます。

 

 

……さて、この写真、景色は二の次で人のショットばかりだということにお気付きになりましたでしょうか。

そうです、今回は、いつものように奥日光の自然をご紹介するのではなく、自然を紹介する職業である「自然解説員」の研修の様子を、ご紹介しています。

 

 

【自然解説員】とは?

自然とヒトの間に立って、両者をつなげる役割を担っています。

具体的には、自然物の面白さ、奥深さをご紹介して興味を持ってもらう、自然との正しい付き合い方を伝えて、より親しんでもらう、そういった目的意識を持っています。

 

【日光自然博物館の自然解説員】は何をしているの?

このブログでの自然情報発信も活動のひとつですが、定期的に開催している自然体験イベントや、不定期受注型の自然体験ガイドといった、参加者の皆様と直接お会いし、お話しして、戦場ヶ原を中心とした奥日光の自然をご紹介しています。

 

 

そんな私たちがイベントやガイドでお会いするのは、日本人だけでなくなり、外国人観光客も増えてきています。

ということで、今回は外国人グループのガイドツアーを想定した、ロールプレイング形式の講習に参加してきたのでした。

ちなみに、博物館の解説員(オレンジの合羽たち)だけでなく、日光で「ガイド」をしている様々な団体の方の参加する、多様性の高い講習会でした。

 

「ここでヒメイチゲの説明を(もちろん英語で)して!」と言われ、「Wow!Look this flower!」と、受講者30名に注意を促すガイド役。英語での解説は、伝えようとする姿勢と笑顔が大切!と教えてもらいます。

 

私もノアザミの解説を担当しました。日本語なら深く考えずとも言葉が出てきますが、英語。

英訳が分からない!と講師の先生にヘルプを求めると、「分からないなら他の言い回しに置き換えて」と、かなり実践的なアドバイスをいただきました。

自分が分かり、かつ相手にも伝わりやすい言葉や表現をするということで、解説対象を改めてよく観察する機会にもなりました。

 

外国語はからっっっきしの私ですが、自分の好きな自然の魅力を、海を越えた向こうの皆様にも知ってもらうため、これからも日々精進です。(山)

 

 

☆☆自然体験イベント☆☆

◆ 奥日光バードウォッチング三昧!

2019年4月29日(月・祝)10:00~14:00〈事前申込制〉

行く鳥、来る鳥、どんな鳥?自然解説員と一緒に一日たっぷりバードウォッチング!

 

◆ 祝・ミシュラングリーンガイド掲載 戦場ヶ原春のガイドウォーク

2019年5月3日(金・祝)~ 6日(月・祝)〈当日受付〉

午前の部 10:00~12:00 / 午後の部 13:30~15:30

ミシュランで二つ星★★を獲得したハイキングを、自然解説員の案内でもっっっと楽しみましょう!

 

◆ 中禅寺湖・天空の星空観賞タクシー

2019年5月4、11、18、25日(土)18:30~20:00〈事前申込制〉

貸切展望台から東京スカイツリー®を探せ!満天の星空と都会の夜景をセットで鑑賞しましょう♪

 

◆ 中禅寺湖南岸トレッキング

2019年5月12、19日(日)9:00~15:30

中級者以上向け・各回限定8名様をご案内!中禅寺湖を湖畔と湖上から贅沢に満喫♪

 

★企画展情報★★

♢ 春の企画展「奥日光の今昔写真展」

2019年2月23日(土)~ 4月21日(日) ※休館日を除く

昔の奥日光と現代の風景を対比し、移りゆく奥日光の景色をお楽しみいただきます。