奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
◆今朝の奥日光の気温は18℃、天気は快晴。(午前8:00時点)
暑さがやわらぎ、少しハードな野外活動もしやすくなってきたので、今回は金精峠の北東に位置する温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)に登ってきました。
登山口の金精峠のトンネルが標高1800m越え、そこから片道2時間弱かけて2300m級の山頂へ到達できます。
朝から雲&小雨模様でしたが、まだ雲が高く、男体山と湯ノ湖が望めた登山口からスタート。しかし急斜面や階段に阻まれ、出発5分で息も絶え絶え。
息を整えつつ辺りを見ると、オヤマリンドウのつぼみ、ミヤマニガイチゴの実など、意外とカラフルな物に溢れている事に驚きました。
そして、不自然に黄色を帯びた、この岩。そこをこすって嗅いでみると、つんとくる焦げた、硫黄の臭いがしました。白根山をはじめ周囲に連なる火山によりできたものです。
一度意識してみると、灰色の凝灰岩や盤状節理など火山性の岩の特徴がそこかしこで見られました。
土砂崩れや片斜面のザレ場を乗り越え、
金精峠に到着。
ここからは白根山やその北にある菅沼へ行くこともできます。今回は群馬との県境を北へ、温泉ヶ岳山頂へのルートをさらに進みました。
途中、ちょうど雲が風に流されて、湯ノ湖や戦場ヶ原、菅沼の全貌が見られる瞬間も!
(写真は菅沼方面)
もしかして山頂からの眺望も期待できるのでは!?と思いましたが、残念ながら真っ白な雲の中……20分ほど粘りましたが、天気は悪くなる一方でした。
しかし、このあと本日最大のラッキーが。
事は、諦めて山頂でおやつを食べている時におきました。
肩ごしに目があった、この子。
オコジョ!!! 初めて見た!!!!
この子、奥日光でもなかなか出会えないのです。
(ボケボケの画像ですみません……)
しかし、半径50cmという手の届く範囲内で、私を警戒しつつも好奇心旺盛にちょろちょろ駆け回る姿が本当に可愛らしかったです……!
逃げないで……と祈りながらじっとしていると、ちょろちょろと私の真後ろに回り込み、そ~っと振り返ると今度はあっちから顔を覗かせ……と、5分くらいプチ追いかけっこもしてしまいました。
登山だとつい、道中はただひたすら歩いてしまいがちですが、歩きながらや休憩中にもゆっくり周りを見て、聞いて、と感覚を使ってみると、色んな出会いがありますよ!
秋の登山では、景色やその他の自然のものにも目を向けた楽しみ方をしてみてくださいね。(山)
!注意!
今回のルートには、崖崩れのあった斜面など滑落の危険がある所も多く、道標がまばらで道が分かりにくい箇所もあります。お越しの際には注意が必要です。
☆☆自然体験イベント☆☆
2019年9月21日、28日、10月19日(日)〈各回先着15名様程度〉
草紅葉の景色と、その背景にある自然の不思議を紐解くガイド付きハイキング。
当日現地受付の他、こちらからご予約もいただけます。
★★企画展情報★★
♢ 秋の企画展「『低公害バスで訪れたい絶景』写真展」
2019年9月7日(土)~11月24日(日)
低公害バスの走る日光市道1002号線沿いに点在するビューポイントを、迫力の大型写真でご紹介します。