奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
◆今朝の奥日光の気温は10℃、天気は本降りの雨(午前8:00時点)
奥日光の紅葉前線が、日光連山などの高標高地から中禅寺湖周辺まで降りてきました。地域全体あちこちが見頃!といった雰囲気。
でもどこに行ったらいいか分からない!という方向けに、今回は低公害バス沿線のポイント散策のすゝめをご紹介。
西ノ湖、千手ヶ浜、小田代原の三ヶ所を贅沢に満喫してきました。
まず、人の少ない時間帯に行きたかった西ノ湖をめざし、「西ノ湖入口」のバス停から30分ほどの道程を歩きます。
元々、生きものたちの気配と梢の擦れる音しかしない静かな道ですが、今回は朝8時台(低公害バス始発など)で特にひとけがなかったおかげもあり、ホオジロやコガラ、ゴジュウカラなどの小鳥が枝から枝へ飛び交い、シカのラッティングコール(繁殖期のオスの声)が聞こえ、足元からはカツラの甘い香りが……そんな時間を心行くまで堪能できました。
その先には、黄葉し始めたカラマツ林が。“黄金色の道”になるまであとほんの少しかかりそう。
西ノ湖はというと
対岸の紅葉が見頃を迎えていました!
台風による増水も濁りもそのままでしたが、カフェオレ色の湖水をキャンバスにした鏡写しの景色もまた素敵。
湖面近くの赤や黄が目を惹きましたが、もう少し色付きは進みそうです。
西ノ湖からとんぼ返りして千手ヶ浜へ向かうと、
こちらも見頃始まっていました!
取材日は青空が広がっていたのもあり、紅葉の色がより引き立てられて見えました。
そしておしまいの小田代原、ここが三ヶ所の中で一番見頃ピークのキレイな状態でした!
シラカバの貴婦人の背後に立ち並んだカラマツ林の黄葉、こちらはしっかり見頃。“金屏風”と呼びならわすこともありますが、さもありなんといった風体です。
現在は台風の遺物でもある「小田代湖」が残り、水面が凪いだ瞬間には、背後の連山と共に映し出される反転の貴婦人の姿が。まるで絵画のようでした。
今回、私はどの場所もほんの少しの時間しか滞在できませんでしたが、お弁当や、寒さに備えて冬用コートを持って、ゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか。
(山)
☆☆自然体験イベント☆☆
受付方法など詳細は、当HPトップ「お知らせ」より、各イベントページをご覧ください。
2019年 11月16日(土)〈先着20名様程度〉
自然と文化の交差点、中禅寺温泉のガイド付きまち歩き。夕景鑑賞もセットです!
◆ 奥日光星ふる夕べ
2019年 11月16日(土)〈先着30名様程度〉
解説員の案内付きでしし座流星群や秋の星座を眺めながら奥日光の夜をお楽しみいただきます。
2019年 11月23日(土)〈先着15名様程度〉
夜のまちと自然のコラボレーションをご堪能ください!
★★企画展情報★★
2019年9月7日(土)~11月24日(日)
低公害バスの走る日光市道1002号線沿いに点在するビューポイントを、迫力の大型写真でご紹介します。